2012年6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2847ページ
ナイス数:114ナイス

■光
昭和の雰囲気が色濃く残る少年時代の物語。モノがなくても自然に溢れた環境で生き生きと遊ぶ少年たち。大人が野遊びを教えたり優しく身守ってくれる中、自分の弱さと向き合いながら少しの勇気を振り絞って闘う日々。光の色にも種類があるように、ブラックでもホワイトでもない道尾さんに惑わされて、フォントの異なる2種類の文体にまんまと騙されてしまった。こういう作品も書くんですねぇ。新鮮。道尾作品12作目。
読了日:06月27日 著者:道尾秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20161429

■東京スカイツリーに男泣き!
男泣きシリーズ、東京スカイツリー編。元エンジニア目線で設計から内部まで嬉しいネタ満載☆…と期待したけれどそれほどでもなかった。万人にわかるようなネタでなく、ミルノさんにしか描けない細部をマニアックに描いてくれたらよかったのにな。物足りなかった。残念。今は無き対馬オメガ塔を知ることができたのはよかった。
読了日:06月24日 著者:見ル野 栄司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20035999

■屋上ミサイル〜謎のメッセージ (『このミス』大賞シリーズ)
屋上部。顔ぶれ以外は設定も過去の事件もすっかり忘れてた…。ところどころ穴の空いた記憶をなんとか蘇らせながら読み進める。ボヤ騒ぎから始まった一連の事件。関連性があるのかないのか、事件が端的でつかみづらいなぁと思っていたが、暗号が出てきたあたりから一気に加速して読み切った。そうか、それで「謎のメッセージ」なのか。前作よりミステリー感は薄れたが、暗号解きは楽しかった。3人が見つけられなかった陸上部や小説内の暗号も見てみたかった。
読了日:06月24日 著者:山下 貴光
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20035387

■GO! GO! アリゲーターズ
山本さんのお仕事シリーズ、独立リーグ球団編。離婚して地元に戻り、 なんとか見つけた仕事が独立リーグの球団職員という茜。息子とのふれあいもそこそこに(何と言っても離れて暮らしているのだから!)貧乏球団の選手たちに関わるうちに愛着が湧いていく。 球団運営というのは目新しくて面白いテーマだったが、今回の主人公にはあまり入り込めなかった。彼女の日常をもっと広げたり、息子との週イチの逢瀬の描写やシングルマザーだけどがんばっているんだというシーンがもっと欲しかったかな。イチゴちゃんは楽しんごのイメージでした☆
読了日:06月20日 著者:山本 幸久
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■探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)
文庫の方がユーザーが多いけれど、ハードカバーで読んだのでこちらに。ススキノ探偵(便利屋?)シリーズで、たしか長編5作目だったはずだけどしばらく読まないうちに15年も経ってるって…(−_−;)。その間だいぶ増量した"俺"が昔の女に偶然再会し、その依頼でトコタンという閉鎖的な田舎町へ行くことにーーー。今回も暴力シーンはこれでもかと出てくるが、消えた少年がまた無残な死に方をしたのが悲しい。これがハードボイルドだと言わんばかりのこだわりの数々に、平和に生きられない"俺"らしさを感じる。センザキ老人のタフさがいい。
読了日:06月17日 著者:東 直己
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19873128

■旅屋おかえり
売れないタレント、丘えりか。略して『おかえり』。旅番組を細々と続けてきた"おかえり"だが、とうとう番組が打ち切りに。途方にくれているところへある依頼が入る。それは依頼人に代わって旅をすること。旅番組のノウハウを活かし、ハプニングもネタへと昇華できるその人柄で見事、納品を終える。そして旅屋を始めることになった。行く先々で出会う人、景色、思い出、様々なものを持ち帰り成果物として依頼人に届ける。旅へ出る。旅から帰る。大切なことは帰る場所があること。おかえりを通して触れるふるさとに誰でもが帰れるのが一番のお土産。
読了日:06月14日 著者:原田 マハ
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■花のようする (一般書)
一日で読了。一文無しのデイトレーダーとそろそろ下り坂の女優の愛の物語。はじめはつかみどころがなく、何度も冒頭へ戻って読み直すことを繰り返したが、洋館と出会ったあたりから物語が正しく動きだし、一気に駆けるように読んだ。途中、段落のない見開き2ページに『ぼくらのひみつ』の恐怖(!)を思い出したが、すぐに現実世界へ戻って来てくれたので心底ホッとした(^_^;)
読了日:06月13日 著者:藤谷治
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■僕らのご飯は明日で待ってる
あ、上村って女子だったんだ。というところから始まり(だって上村って不思議な話し方するじゃないですか)、世捨て人の葉山くんとの恋路を温かく見守っていました。家族から反対され一時は別れたふたり。けれどお互いが一緒にいることが自然、というゆるぎない自信を得て、結婚。おだやかな暮らしぶりに安心していたところへ新たなる試練が降りかかるーーー。もうどこまで辛い思いをさせるんだ、安直な幸せでいいじゃないか、と瀬尾さんをちょっと恨みました。お気楽に読み始めたものの、読後は重かったです。末長くふたりが幸せでありますように。
読了日:06月11日 著者:瀬尾まいこ
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■おかえり、Mr.バットマン
タイトルが気になって借りてみた。ーーー売れない翻訳家が自分のことをバットマンと呼ぶ。翻訳家は作家と読者の両方のいいとこ取りだからだ。翻訳家というのは儲からないらしい。教師の妻と離婚して自立を目指すための苦悩の日々から、突如世界的ベストセラー作家の娘をホームステイで預かるという慌ただしい日々に。結局は夫婦が元サヤに収まるんだけど、作家の娘と駆け落ちしたあたりから話が急展開。もう少していねいに描いてもよかったのでは?夫婦は元サヤだけど、親子のほうはどうなったんでしょうね。
読了日:06月07日 著者:佐川 光晴
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■ナミヤ雑貨店の奇蹟
うるっとじわっと来た。不思議な縁で繋がれたちょいワル3人組とナミヤ雑貨店。時空を超えて伝えたものが回り回って結局は自分たちの元に返ってきたとき、3人組はどんな行動を起こすのか。浪矢家の謎が中盤で明かされてしまうあたりに東野さんの自信みたいなものを感じた。視点も毎回違うので飽きさせない。東野作品はそれほど読んではいませんが、こういうハートフルな小説も書くんだと少し驚きました。
読了日:06月05日 著者:東野 圭吾
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▼読書メーター
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2012年5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3019ページ
ナイス数:110ナイス

■チア男子!!
読み始めから終わるまでが長かった。集中してしまえばあっと言う間なんだけど、技の説明が長く細かくてちょっとナナメ読み(^_^;) せっかく味のあるイラストが表紙裏に描いてあるのだから、翔のヘタクソな絵や一馬の的を得た絵なんかも挿絵でいれちゃえばよかったのにvv ストーリー的には、ザ・青春!! 文章も浅井さんが丁寧に取材や下調べをして何度も推敲を重ねたんだろうなぁと思われる、しっかりとした造り。こうなるんだろうなとはわかってはいるけれど、やっぱり最後はホロリとしてしまいました。これで2作目だなんてね!
読了日:05月31日 著者:朝井 リョウ
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■玉村警部補の災難 (『このミス』大賞シリーズ)
このミスで既読のものばかりで、ざっくりとしたミステリな感じでいたけれど、こうしてまとめて読むとちゃんとおもしろい。田口センセの医療シリーズとはもちろん違って、警察側からの目線が新鮮。せっかくタイトルにも名前が入っているのに、主役を加納さんに持ってかれちゃってる残念な玉村さんのお話。がんばれ玉村警部補!!またのスピンオフをお待ちしておりますvv
読了日:05月28日 著者:海堂 尊
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■君に届け 16 (マーガレットコミックス)
いよいよ表紙のふたりの関係が動き出すのか!?ーーーと思ったけど、またもやいいところで終わり(´・_・`)コミックス派としてはもどかしさ100%!!でも君届トリビュートが期待以上だったのでヨシとしよう( ´ ▽ ` )ノ
読了日:05月23日 著者:椎名 軽穂
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■くるくるコンパス (一般書)
青春モノ書かせたらピカイチの越谷さん。今回も面白かった!一日で読んでしまった。オトナになった主人公が、中学時代の修学旅行を思い出して今の自分たちを作ったのは間違いなくあの時の冒険だ、と言えることが羨ましい。自分はずいぶんムダに過ごしてきてしまったなぁ。。。できれば現役中学生に読んでもらいたい作品です!
読了日:05月22日 著者:越谷オサム
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■しあわせなミステリー
誰も死なないミステリーアンソロジー。伊坂さん目当てで借りました。兜?…誰?え、野生時代?ーーーやられたー!!てことで、野生時代、絶賛捜索中です。他3編で中山さん以外は初めての作家さん。柚月さん、吉川さんはシリーズものらしいので機会があれば他の作品も読んでみたい。すべての作品で(伊坂さんも含め)全体的に印象が薄く、あまりココロに残らない感じです。。。どういう流れでこのメンツで本を編むことになったのか、編者の言葉もあるともっとよかったのになぁ。
読了日:05月21日 著者:伊坂 幸太郎,中山 七里,柚月 裕子,吉川 英梨
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■猫色ケミストリー (『このミス』大賞シリーズ)
今回もまた表紙はカスヤナガトさんvv 前作同様、理系男子のラブコメ物語。そして今回の舞台も某アカデミックな国立大学農学部。前作の藤村くんとはまた別の研究室での事件。バリバリ理系の主人公、明斗は人付き合いがニガテで9年間も他人と会話したことがないというツワモノ。ある日雷に打たれてーーー。前回も感じたけどまず用語が不慣れで、化学式や合成方法、触媒などの説明はほぼ読み飛ばし。これがわかるようになるともっと楽しいんだろうなぁ。合成あるある、みたいなね(笑)。これでまたひとり、いかにもな理系男子が
読了日:05月20日 著者:喜多 喜久
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■仮り住まい
軽くて2時間くらいで読めた。大学時代のサークル仲間との、2週間の奇妙な同居生活を余儀なくさせられることになった主人公。しかもヘビという同居人(?)つき!…変わったイキモノ好きの変な上司も加わり、ヘビの脱皮というイベントを迎える。短い同居生活の中で、周りの人との関わり方を見つめ直す主人公。ストーリーにつかみどころがなくて、ヘビというファクターもどんな意味合いを持つのか…自分には抽象的すぎてよくわからなかったです。。。
読了日:05月16日 著者:丹下 健太
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■千年ジュリエット
ハルチカシリーズいよいよ普門館か!?ーーと思いきや、怒濤の夏を終えて文化祭開催の数日間のお話。今回はとにかく1作目2作目の登場人物が次々と出てきてとても楽しかった。まさしくお祭り。一部「誰?」な人もいて記憶の糸を手繰り寄せるのもまた楽し。この人たちのスピンオフも読みたいなぁ。表題作で急遽クラのオーディションを受けた(ような)彼女もレギュラー入りかな。草壁先生の過去はまだ謎だけど、スナフキンという力強い助っ人も登場したことだし、次こそは黒いステージへ!!(の前に進級しなくちゃね、チカちゃん!)
読了日:05月16日 著者:初野 晴
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■炎上 警視庁情報分析支援第二室〈裏店〉
もはや安孫子さんて有名人なの?!ーー「裏店」の説明もそこそこに事件が始まり、安孫子さんの人物紹介もこれといってなく、あっという間に事件は解決。語り手が変わっても安孫子さんの印象って誰でも同じ感じなのですね。重そうなタイトルの割にはテンポがよくて読みやすいけど、もっと人物の掘り下げ希望。安孫子さんが強烈だからシリーズ化しますよね?遠藤作品はプリズン・トリック以来なのでおもしろかったけど、これを機に他の作品も読んでみたい。
読了日:05月08日 著者:遠藤 武文
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■歪笑小説 (集英社文庫)
このシリーズを初めて読んだけど業界裏ネタが面白かった。ブラックな部分もあるけど、底辺には東野さんの小説作りに携わる人々への愛情であふれている。
読了日:05月03日 著者:東野 圭吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18695209

■アホ大学のバカ学生 グローバル人材と就活迷子のあいだ (光文社新書)
今さら大学を選ぶ歳ではありませんが、ここで書かれていることは大変興味深い。使えない新社会人を作る要因は個人の資質以外で、やはり大学にもあるのですね。何を学ぶか、何を身につけるか、今から大学選びができる幸運な人は参考にした方がいいですよvv
読了日:05月02日 著者:石渡嶺司,山内太地
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2012年4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2614ページ
ナイス数:85ナイス

■少女は卒業しない
廃校になる高校での最後の卒業式。そのたった一日の、早朝から翌日の夜明けまでを綴った連作集。各章、卒業生や在校生の視線から去りゆくものへの思いが語られる。主人公は全員女子。浅井さんて男子なのに、JKのココロの機微がうまく表現できていてすごい。というか、毎回女性の描き方が絶妙だ。若い時にしか書けない世界もあるだろうから、今後の作品も楽しみに待ちたい。
読了日:04月29日 著者:朝井 リョウ
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■高原のフーダニット
待望の火村センセシリーズ。やっぱりこのシリーズが一番好きだな。昔のシリーズ化されていない重厚な長編(マジックミラー、幻想運河、幽霊刑事など)も好きだけれど、その世界に入りこむのに少し時間がかかる。シリーズものは、キャラクターは熟知しているからあとは背景と目の前の事件について考えればいい。ということで、本作は安心して読める中編3編からなる作品。一つ目の事件。の前に、叙述トリックに悩むアリスがいい。叙述に気をつけよ、と思いつつ海外でさっそく騙された。
読了日:04月23日 著者:有栖川 有栖
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■ドリトル先生の世界
ドリトル先生はやっぱりおもしろい。オトナになって読んでも全然色褪せない。訳者の南條さんだからこその愛情のこもった解説本。ひとつひとつの解説になるほど〜となる。そして、絶版になった新書版にはついていなかった巻末付録の登場人物(動植物)大事典。あれだけ長いシリーズだと名前だけではどんな人物(動植物)か忘れてしまうこともしばしばだったのでものすごくありがたい。全集を誰かに贈るときにはこの本もつけてあげよう。
読了日:04月21日 著者:南條竹則
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■ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の第二弾。みなさんも書いてるように、今回は栞子さんと五浦くんの過去がメイン。とくに栞子さんのお母さんについては衝撃的だった。マンガの古書についての話かと思えば続きがあり…なんだかすっきりしないままでした。でも、ふたりの関係が少しは前進したようで次の巻がまた楽しみ。できればお母さんのこともいつか回収してくれるといいなぁ。
読了日:04月20日 著者:三上 延
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■東京スカイツリー成長記 匠の技で天空へ
一番のオススメは、定点観測でスカイツリーが徐々にできあがる姿が見られること。当たり前だけれど、スカイツリーは突如として出現したわけではなく、たくさんの人々の尽力によって造られた。外側から内部から、デザインや照明や『赤いキリン』によるタワー建設まで、最高の職人技が紹介されている。イチ消費者としては商業施設と見てしまいがちだが、建造物として見た方が格段におもしろい。
読了日:04月20日 著者:川端 淳司
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■本屋大賞2012
いただきました☆ふたつ!!これを読むと知らなかった本の実に多いこと。まだまだ読みたいものがたくさんあるけれど、次の本屋大賞はもう始まっている。時間が足りな〜い。
読了日:04月20日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18330320

■雨の塔
あねもね掲載作の本編。スピンオフ版の時に感じたが、こういう耽美な世界を、儚さを失わずに美しく描いている。登場人物の生い立ちや学園の背景などにもう少し解説が欲しいところだけれど、細かく描かれないことによって秘密を共有しているキモチにもなれる。彼女たちのその後(果たして未来はあるのか)を描く続編なり、また誰かににスポットをあてたスピンオフなりをまた読みたい。
読了日:04月17日 著者:宮木 あや子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18367635

■Happy Box
ハッピーな文字が名前に入っている作家さんたちのアンソロジー。伊坂さん目当てで借りたけれど、他の作品もよかったなぁ。山本さんが珍しく毒っぽい主人公で新鮮。小路さんの死神、伊坂さんの死神に負けてません。伊坂さんの主人公に毎回密かに惹かれちゃう自分ってどうなんだろう…と思ったり(^_^;)。じんわりとほっこりでした。
読了日:04月16日 著者:伊坂 幸太郎,小路 幸也,山本 幸久,真梨 幸子,中山 智幸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235748

■荻窪 シェアハウス小助川
真綿荘とかてふてふ荘とか、そんなイメージで借りてみた。元医者だった家を改装したシェアハウスに住むことになったスーパー家事プロの佳人。同居する家族のような他人と触れ合う中で自分の道を模索する姿が描かれる。終盤の進路についての流れが急というか唐突な感じがして、ここはもう少し丁寧に描いて欲しかった。佳人が少し…いや、だいぶ草食系だけれど、フェミニストだらけの男性陣は高感度高し!ここに住んでみたいなぁ。
読了日:04月14日 著者:小路 幸也
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235733

■PK
一回読んだだけではわからないので、収納スペースがなく毎回伊坂さんの新刊が出るたびに泣く泣く図書館予約をする私が、買いました!!少しずつリンクする3つのお話が時間交差もバラバラで描かれているので、全体を把握するのに時間がかかりましたが、うん、深い。大切なことをバシッと一言で言っているわけではないのに、いつの間にかココロに染み込んでいる。静かに勇気づけられる作品です。
読了日:04月12日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235703

■文芸あねもね (新潮文庫)
やっぱり本は神、いや、紙ですよ。電子書籍を本気で買おうと悩んだけど待っててよかった。手に取るといろんな重みを感じる。収められている作品はみんなおもしろく、初めて出会う作家さんもいてお得感満載。お目当ての豊島さん、作風が変わってなくて嬉しい。もっともっと読みたいのでいつか復帰してください!!初読み南さん、実生活をここまで暴露していいのでしょうか!暴走っぷりがおもしろかった。宮木さん、なんだか気になる世界観。本編も読みます。他の作家さんの作品もいろいろ読んでいきたい。山本センセも新作もそろそろ…!?
読了日:04月07日 著者:彩瀬 まる,蛭田 亜紗子,三日月 拓,南 綾子,豊島 ミホ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235719


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2012年3月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2642ページ
ナイス数:109ナイス

■ウィンター・ホリデー
夏休みに続いてお正月休みのハチさん便。年末年始から春までのイベントと、ヤマトたちの親子イベント盛りだくさん。すれ違ったり笑いあったりして少しづつ距離を縮めていくふたりと、忘れちゃならないリアルお母さん。みんなで手をつなぎ会える日もそう遠くはないよね?
読了日:03月26日 著者:坂木 司
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■舟を編む
図書館の予約で延々と待ち、やっと手に入ったので大事に読もうと思ってたのに!2日で読んでしまった。なんというか…純粋で情熱的で爽やかでちょっとホロリ、という大好物が入りまくりの作品でした。辞書編纂部のメンバーの言葉にかける情熱と真摯に向き合う姿に感動させられます。帯や扉絵のイラストは先入観を与えてしまってどうかと思うけど、それ以外の装丁が『大渡海』とそっくり同じなので、なんだか当事者な気持ちがして感慨深かったです。
読了日:03月21日 著者:三浦 しをん
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■映画オフィシャル写真集「51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダと仲間たち」
ウーイーは51グラムで生まれたパンダ。飼育員さんに大切に育てられて、立派な大人パンダになった。映画製作に合わせて作られた子供向けの絵本だけど、写真が多くて嬉しい。パンダがかわいくてかわいくてたまらない一冊。
読了日:03月20日 著者:張雲暉
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■いとみち
激しい津軽弁で引っ込み思案の女子高生が、メイド喫茶で働くことによって成長していく物語。ばば様がいい味出してる。今までの越谷作品よりはじんわり度が足りないけれどこういう純情なのもいいな。
読了日:03月17日 著者:越谷 オサム
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■探偵はひとりぼっち (ハヤカワ文庫 JA (681))
ススキノ探偵シリーズ5作目(前作の向こう端に座った男は短編集らしく、近くの図書館に所蔵がないのでリクエスト待ち)。みんなに好かれているというオカマのマサコちゃんが惨殺される今回の事件も哀しかった。まさか犯人があんな形でわかるとは…。このシリーズはいろんなイミでカッコイイんだけど、被害者が哀しすぎる。ライトなものを目指しているワケではないので仕方ないんだけれど、たとえ事件が解決しても読後はいつも重苦しい。いやしかし、このラストは衝撃です!!
読了日:03月12日 著者:東 直己
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17429253

■東京ヴィレッジ
青梅という東京だけどイナカな街にある実家に見知らぬ夫婦が住み着いている、と親戚から聞かされた主人公。実家奪還のために戦う彼女とそれを支える恋人と同僚。夫婦とかいったいどんな人物なのか、家族や実家は無事なのか…とミステリー色強めの作品を期待していたが、期待はずれだった。青梅という土地を利用して、ちゃっかり「東京」で生きて行こうとする人たちの生き残り作戦。プロローグとエピローグがごちゃごちゃとしていて無駄に長い。最初は憤っていた主人公も、結局は実家の家族と同様で、なんとなく流れていってしまって残念だった。
読了日:03月07日 著者:明野照葉
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■楽園のカンヴァス
マハさんの本領発揮作品。今や小説家が本職なんだろうけれど、その前にこの人はキュレーターだったな、と思い出した。美術作品やルソーへの愛情が感じられる一冊だった。美術作品のミステリーとしてもよくできていて、創作であろう古書の内容とかけあわされて何重にも楽しめた。意外な真実には途中あたりからなんとなく感づいてはいたが、うまくまとまって、読み応えのある作品だった。欲を言えば、親娘の確執にももう少し踏み込んで欲しかった。
読了日:03月05日 著者:原田 マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17148254

■番犬は庭を守る
次から次とページをめくり、気づけば3時間あまりで読み終えた。地名や人名こそ外国のものではあるけれど、今の日本を如実に表してるかのような内容でちょっとコワイ。文章がこなれていない感じもするけど、岩井さんのことだから映像化もちゃんと視野に入れてるんだよね。どんな画面になるのか…観るのもコワイ。でも、今の状況を他人事と思わずに、しっかり向き合わなければと諭された感じです。
読了日:03月02日 著者:岩井 俊二
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17148153

■階段途中のビッグ・ノイズ
あーーーーもっと早く読むべきだった。最高に楽しい作品だった。青春ド真ん中!!グリーンディとかオフスプリングとか、また聴きたくなったなぁ。ドラマ化したらどうでしょう。さっそく脳内キャスティングしてみたり(^_^;)著書が少ない作家さんだけど、次の作品が早く読みたくてたまらない。
読了日:03月01日 著者:越谷 オサム
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▼2012年3月の読書メーターまとめ詳細
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本屋大賞ノミネート作品強化月間(…)





2012年2月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3821ページ
ナイス数:136ナイス

■スニーカーエイジ
最近は、偶然にも続けて中学高校大学のガクセイたちの小説を読んでいるせいか、お約束の”青春”ってやつがうらやましく感じる。その真っ只中にいた時には気付かなかったいろんなことが、一歩外に出てしまうとくっきりと見えたりする。取り戻せない時間を惜しみながら過ごすガクセイなんてほんの少ししかいないだろうけど、なにかに打ち込んだ時間というのはけっして無駄じゃない。軽音部も野球部も、この作品の登場人物たちは揃いもそろって爽やかクンばかりだったけど、その仲間に混ぜてもらったようなこそばゆい感じ。ぐいぐい読めた。
読了日:02月29日 著者:西浦 達雄
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17019016

■ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
文庫オリジナル作品なのでノーチェックだったタイトル。作者はラノベ出身らしいが、本作は読む人を選ばず、たくさんの人の手に取られるべき作品だと思う。題材が古書ミステリーというのがおもしろい。若くてキレイで人見知りな美人が古書のことになると目をキラキラさせて語りだす…という設定がいかにもな感じではあるが、本が読めない無骨な主人公がその人物設定をひきたてている。本が読めない主人公の五浦くん。探偵役で古書店店主の栞子さん。ふたりの力によって古書が現代で息を吹き返す。
読了日:02月26日 著者:三上 延
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/17016116

■イルミネーション・キス
軽くてふわっと読める短編集。どれも身近な人とのふれあい(=キス)をテーマにした作品で、読後感はただただ優しい。キャリア組なのに育休を取っちゃう「ハウスハズバンド・キス」が一番好き。料理ができる男子はたとえ物語であってもカッコイイ。
読了日:02月23日 著者:橋本 紡
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■ユリゴコロ
半日で読了。薄気味悪さを感じながらもページをめくる手を止められない。殺人鬼の話なのか?出生の秘密なのか?消えた恋人や失われた家族や、様々な要素が絡み合って、壮大な物語を紡ぐ。長い年月の間封印され、守ろうとした存在に暴かれた真実に愕然としつつも、最後のシーンではなぜかココロが温かくなった。気付けば小気味良く力強い二人に圧倒されながら、兄弟と一緒に見送っている自分がいた。
読了日:02月17日 著者:沼田 まほかる
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16671234

■帰宅部ボーイズ
楽しそうだぞ、帰宅部ボーイズ。男子だったらやりたかったあれこれが詰まってる。ほのかな思いを抱いていた彼女とはどうなったのか気になっていたが、絵の具のプレゼントでやっと気づく。子どものころのキモチを忘れない父親ってちょっと面倒だけど、カッコいい。欲を言えば、カナブンとの後日談が欲しかったなぁ。
読了日:02月15日 著者:はらだ みずき
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16671659

■でーれーガールズ
遠い昔に封印したハズの自意識過剰な過去をムリヤリ思い出させられた作品でした。今になって改めて思い出してみると、ハズカしいしイタイなと(笑)。でもそんな思い出も含めて今の自分があるんだから仕方ないですね。ステキな思い出ばかりじゃなくても、年月を経て語り合える友達がいるならそれだけで十分シアワセ。でも、突然の別れに驚いたし悲しかったな。
読了日:02月11日 著者:原田マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/16541655

■やさぐれぱんだ 4 (小学館文庫)
最終巻?なの?…ということは、かれこれ10年くらい私もぱんださんに付き合ってきたということだろうか。WEB掲載が待ち遠しくて、毎日PC立ち上げてたのが昨日のよう…(遠い目)。でも、紙という媒体で保存できるのがやっぱり安心感があっていい。山賊さん、お疲れさまでした。また会えますよね?
読了日:02月11日 著者:山賊
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■桐島、部活やめるってよ
タイトルにも名前があるのに本人は登場しない「桐島くん」の周囲で繰り広げられる日常。いるよねーこういう子、ばかり。自分もああやってモヤモヤしてたんだなぁ…と共感したり。小さなランク付けの中で過ごすガクセイっていつの時代も大変なんだなぁ。それにしても。3作目にしてデビュー作を手にとったけど、朝井さんが男性だと知ってビックリ!女の子描くのうまいなぁ。
読了日:02月09日 著者:朝井 リョウ
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■偉大なる、しゅららぼん
祝☆万城目作品初読破! ホルモーも鹿男も途中で断念したクチで、正直この作品もどうしようかと思ったくらい。 しかし!読み始めてしまえばこっちのもの(?)。 すごくすごくおもしろかった!! 序盤はなかなか不思議世界に入り込めず何度も始めに戻って読み直したが、2章あたりから視界が開けおもしろくなってきた。 奇想天外な設定を抜いて考えれば、ライバル同士が力を合わせ第3の敵に立ち向かうというストレートな青春物語。泣き所やロマンス要素もしっかりあって存分に楽しめた。 しかし、しゅららぼん命名の由来があれとは…ね(笑)
読了日:02月08日 著者:万城目 学
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■誰かが足りない
10月31日午後6時。とある人気レストランは予約で席が埋まってはいるものの、一人しか座っていないテーブルが多く、空席が目立つ。 そこには誰かのための誰かが足りないのだ。序盤に3つのスープと3つの前菜、とあるように各話でそれらが紹介されるかと思えば、紹介されたのはコンソメスープとコーンスープだけ。残念ではあるが、さぞかし素晴らしいのだろうそのお店についての思い出ならば次々と出てくる。憧れのレストラン『ハライ』へ行くために(未来へと踏み出すために)人々が自分自身を見つめ、相手を見つめ、→続く
読了日:02月06日 著者:宮下 奈都
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■ピエタ
本屋大賞ノミネート作。こういう機会でもなかったら手に取らなかったであろう本に出会えるのは幸せなことだとつくづく思う。ヴェネツィアの作曲家ヴィヴァルディと、彼が関わったピエタという孤児慈善院の少女たちの物語。中年になったピエタの女性たちの暮らしぶりや当時の貴族たちの生活が詳細に記されていて興味深い。ヴィヴァルディの公然とした秘密も物語に彩りを添え、楽譜をめぐるミステリーも楽しい。ピエタのひっそりとした生活感とカーニバルの賑わいが対象的で、その両方を行き来しているエミーリアが時空を旅する案内人のようだった。
読了日:02月04日 著者:大島真寿美
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■ホームベーカリーで作る ごはんパン
簡単に作れます☆本ではごはんのつぶつぶを残していましたが、型の中で分量の水に浸しておくとつぶつぶがほとんどなくなり、歯ざわりがよくなります。
読了日:02月03日 著者:大庭 英子
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■ギャングエイジ
川端さんの書く小説はどれもすごくリアル。いろんな業界が舞台裏になっているがしっかりと取材や下調べをしたのであろうネタがあちこちに散りばめられている。今回は小学校の教員。正直、学校の先生ってこんなにも仕事が多いなんて知らなかった。特に、新採用ならではのコキ使われようとか、新人はやっぱり大変なんだなぁと。そんな新採教師が曰くつきの学年を受け持ち、子どもたちとともに成長する一年の物語。色々な人の失敗や可能性が詰まっているこのお話は、新年度に読むといいかもしれない。
読了日:02月02日 著者:川端 裕人
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■人質の朗読会
人にはそれぞれ物語がある。特異なものでなくても、他人にとってはつまらない話でも、当人にとってはかけがえのない物語。人質という極限の状態で紡がれた物語はどれも不思議な話ばかりだったが、素晴らしい作品だった。残念なのは、この語り手たちがもういないということ。フィクションではあるけれど、お話の終わりに記された年齢や職業がリアルさを加え、読後は胸がつまった。
読了日:02月01日 著者:小川 洋子
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2012年1月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3267ページ
ナイス数:84ナイス

■星やどりの声
全員の名前がしりとりになっている仲良し家族。3男3女の6人きょうだいそれぞれの目線から描かれた連作集。母が切り盛りする喫茶店は父の遺品であり、6人兄弟の自慢の店だ。家族の中心であった父がいないということをそれぞれが受け止め、新たなる道を踏み出していく。毎日一緒に暮らす家族でも心の中はもちろん千差万別で、誤解を生んだり衝突したり、分かり合えたりする。自分はこのきょうだいの誰に近いだろうと考えながら読むのは楽しかった。朝井さんは映像を言葉に映すのが本当にうまい。文章がキラキラしてる。
読了日:01月31日 著者:朝井 リョウ
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■papyrus (パピルス) 2010年 02月号 [雑誌]
豊島さんの休業についてのインタビューが読みたくて今さらながら購入。作家さんなら誰でも、ってわけじゃないだろうけど、職業作家をやるということはこんなに追い詰められるんだ!ということを知って驚いた。他の作家さんの弱音とか読んだことないからショックだった。デビューしてからずっと、豊島さんにとっては「夢の印税生活」ではなかったんですねぇ。。。でも豊島さんの文章って好きなんだよなぁ。新作を読みたい!!2012年現在、豊島さんは都内に戻ってきていて求職中だとか。昨年には小説も発表しているけど、ブログを読む限りではまだ
読了日:01月29日 著者:
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■もういちど生まれる
初☆朝井さん。20歳前後の学生たちの連作集。入れ物はオトナでも中身はまだ傷つきやすく、青い蒼い少年少女たち。自分というアイデンティティを持て余しながら戦い、周りと折り合いをつけたり、壁に阻まれながらもたくましく再生していく姿がうらやましい。若いってやっぱりいいな。
読了日:01月26日 著者:朝井 リョウ
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■やさぐれるには、まだ早い! (ダ・ヴィンチブックス)
実は豊島さんが作家休業中というのをつい最近知った(!)私。新作が書店(または図書館)に並ぶのをただひたすら待っていただけで、リテイク〜のあと何年も読んでいないということに自分自身気づいていなかった。休業に入った理由を知りたい。ということで休業に入る前の作品(しかもこれはエッセイだというではないですか)を読めば少しは近づけるのではないか、と浅はかに手にとったワケです。結果として、理由は全然わからないうえに、文章が素直でおもしろいせいで、単にエッセイとして楽しんでる自分がいました。…うん、いいエッセイ集だ。
読了日:01月22日 著者:豊島 ミホ
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■鎌倉の西洋館 昭和モダン建築をめぐる
建築物の写真集は眺めていて本当に飽きない。過去に、磯崎新やコルビュジエなどのまっとうな作品集、失われた建造物集、廃墟の写真集などにも手を出しているが、今回の洋館集はグッとくるものばかり。アールデコ、ゴシック、バロック、チューダー様式などのステキな、もう本当にステキな!建物ばかり。外観の美しさ、内装のやわらかさ、ファサードの力強さ、実用的でいて洒落たレイアウトにトキメキます。先立つものとスペースに余裕があれば所有したい本。
読了日:01月22日 著者:柴田 泉
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■このミステリーがすごい! 2012年版
受賞作のインタビューはもちろんのこと、隠し玉が毎号の楽しみ。今回は受賞作家の書き下ろし短編がことのほかおもしろかった。いよいよ玉村警部補も本になるなんて感慨深いなぁ。
読了日:01月22日 著者:
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■さおり&トニーの冒険紀行 フランスで大の字
フランス体験記。おもしろそう!と手にとったけれど、これってシリーズものなんですね。もちろん、フランス編単品でも十分楽しめますが。訪れた会社やお店の紹介が唐突すぎて、説明不足な感じに慣れないまま読了。でも小栗さんのちょっとしたひとりごとやトニーさんのエッセイもおもしろかったのでヨシとしましょう。他の国も読みたいか…!?というと、うーん…パラ見してから考えます。
読了日:01月21日 著者:小栗左多里&トニー・ラズロ
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■消えた少年 (ハヤカワ文庫JA)
2日で一気読み。あるきっかけで知り合った映画好きの少年が失踪した。カッコつけの”俺”が彼をみっともないほどのうろたえぶりで探し回る姿に親近感が持てる。方言が減ったり、ハードボイルドな言い回しに慣れたせいか、前2作よりかなり読みやすかった。今回はお酒もあまり呑まなかったしね(笑)。
読了日:01月17日 著者:東 直己
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■カウントダウン (BOOK WITH YOU)
これぞ青春!という小説だった。”青春”がはるか彼方へ行ってしまったいいオトナも単純に楽しめる作品だった(単に私の精神年齢が低いだけかもしれないけど)。山本文緒さんの作品はティーンズ文庫も含めて一通り読んだハズなのに、この作品についてはまったく記憶がないので新刊のつもりで読んだ。鶴子とかちょっとムチャぶり設定だけど、大春小春コンビはよかった。こういうちょっと悪ぶった、でも心根のまっすぐな青少年って今もいてくれるだろうか…なんて思った。
読了日:01月15日 著者:山本 文緒
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■鬼の跫音
ゾクリとして薄気味悪い短編集。これが「ブラック道尾」なのですね…。各話に鴉が出てくるので、その鴉が"鬼"の象徴なのかなと思ったり。どの話でも主人公がSという人間と対峙していて、そこになにかあるのか…と深読みをしてみたけれど……わからず終い。道尾さん相手に深読みだなんて大それたことは所詮ムリな話でした。あと、表紙のイラスト、夜中にひとりで見るとけっこうこわいです。。。道尾作品13作目。
読了日:01月08日 著者:道尾 秀介
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■ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)
パ・マル(悪くない)という名のフランス料理店でのミステリを集めた短編集。2時間くらいで読める軽いミステリは確かにパ・マル。各話にちなんだ料理がどれもおいしそう。シェフの恋バナや修行時代の話も出てきて、しみじみブレない人だなぁと感心した。実在するなら行ってみたい!
読了日:01月06日 著者:近藤 史恵
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■光媒の花
蝶が印象的な連作短編集。「水の柩」のインタビューで、"どの作品にも救いがあるように書いている"と言っていたのがストンと理解できた作品。各話で罪を犯してきた人物が悔やみながら生き、最終章で新たな一歩を踏み出していくところに光がある。ニガテな道尾さんにしてはすっきりとした読後感。道尾作品12作目。
読了日:01月05日 著者:道尾 秀介
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■極北ラプソディ
世良センセ、そうくるか!!今回は今中先生が主役ではなく、完全に世良先生の物語でしたね。もちろん、地域医療、僻地医療、救急医療についての海堂さんの主張がバシバシと感じる作品でもありました。北の物語はこれでおわりなのかな?まわりの人たちにうまく使われてたくましくなっていくのはいいとしても、今中先生には幸せになって欲しいものです。あ……ジェネラル!!
読了日:01月04日 著者:海堂 尊
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■くちびるに歌を
中田永一待ってましたーーーーー!!!! 朝日奈くんから2年、長かった…。五島列島にある中学校の合唱部が、新しい教師と仲間を迎え合唱コンクールをめざすひと夏の物語。エピローグの歌声が重なる描写は何度読んでもウルっときてしまいます。 ステキな合唱を聴いたような温かい読後感は、渇いたココロ全体をうるおしてくれました。1年の初めにとっておいてよかった。シアワセな1年を過ごせそうです。
読了日:01月01日 著者:中田 永一
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▼2012年1月の読書メーターまとめ詳細
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2011年12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2556ページ
ナイス数:117ナイス

■水の柩
久々の道尾作品。新聞の取材で、「どの作品も救いのあるラストになるよう気を配っている」というようなコメントを読んだ。今までのほとんどの作品にそれを感じなかった私は読みが甘いのだと痛感した(毎回騙されているしね・笑)。今作はたしかに救いがある。感覚的にも視覚的にもわかりやすく、穏やかな強さを感じられる。道尾作品にしては明るい。そして、今回も最終章に来るまで騙され続けてた私。なんか悔しい(笑)。道尾作品11作目。
読了日:12月28日 著者:道尾 秀介
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■プリズム
一気読み。多重人格者と家庭教師をしている既婚女性の恋の話。…なーんて一言では表せない複雑な物語でした。多重人格モノってサイコなお話になりがちだけど、これは恋愛小説、でいいのかな。というか、恋愛小説だと思って読みました。少し独りよがりかなと思える箇所もなくはないけど、聡子の恋をしている時の描写がリアルでした。最後、聡子はなるべくしてなったという感じですが、辛い思いをしてきた広志がいろいろなものを乗り越えて幸せになれるといいな。
読了日:12月21日 著者:百田 尚樹
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■永遠をさがしに
チェリストを目指すといえば「船に乗れ」がすぐに思い浮かぶ。ただ、本作は音楽家になるための厳しい道のりを描いたものではなく、一度チェロから離れた主人公が、友人や周りの人に導かれまた再びチェロをその腕に抱いて音を紡ぐまでの物語。壮絶な運命を受け入れつつも前へ向かう二人の先導者と温かい友人がいる限り、和音のチェリストへの道のりが辛いだけのものではなくなるだろう。
読了日:12月20日 著者:原田 マハ
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■Junk
ふたつの中編がまとまった一冊。ちょい悪な一市民の物語。一つ目の「指」は掏摸の話。ここだけの話、掏摸が読めませんでした(汗)。二つ目の「飯」はとある刑務所前の古びた食堂が舞台だが、登場人物すべてが愛すべき人たち。ちょい悪ストーリーだというのをすっかり忘れてしまうほど人情味豊かで痛快。最後まで一気読み。
読了日:12月16日 著者:三羽 省吾
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■ばくりや
さびれた通路にある店は、自分の持っている才能と誰かの才能を交換できるという不思議な店。ただしその誰かを選ぶことも、その才能を選ぶこともできない。すべては”相性”で決まるという。モテすぎる才能やら雨男の才能などをどんな才能と交換できるか…。交換したあとの人生にもまた毒があってホラーめいている。重めの結末が多い中でひとりだけよかったね、という依頼人がいて少し救われた感じ。黒ネコと白オウムの関係は果たして…。
読了日:12月15日 著者:乾 ルカ
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■一匹羊
04年から現在までの短編をまとめた作品集。書き下ろしの一作目以外は書かれた年代順になっていて、順に読んでみるとやはり最近の作品が読みやすく、キャラが際立っていて好き。しかしどの作も人情味あふれる人物ばかりでほんわかとする。山本さんの真骨頂、アネゴ肌の働く女性が主人公の「踊り場で踊る」が力強くていい。表題作の「一匹羊」はもっと肉付けして長編になったりとかしませんか…読みたいですけど(笑)。
読了日:12月13日 著者:山本幸久
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■シブすぎ技術に男泣き!3
シリーズ第3弾。今回もまた「なるほど」と思う技術が紹介されているが、始めのころに比べて詳しく描かれていないので、もの足りなさを感じる。私も含めて、技術畑にいなければわからないような用語は丁寧に説明されているのに、人物や技術をもう少し掘り下げて欲しかったなぁ。でも、文字やレイアウトは格段に読みやすく進化しています!
読了日:12月12日 著者:見ル野 栄司
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■かわいそうだね?
ああ、綿谷りさっていつの間にかオトナになっていたんだな、と実感。勝手にふるえてろもこの作品も、赤裸々に自分をさらけ出しているところがすごくいい。筆も早くなってくれたようだし、このひとの30代がすごく楽しみです。そして…樹理恵、よくやった!!煮え切らなくてどうしようかと思ってたけど、すっきりしたー!
読了日:12月08日 著者:綿矢 りさ
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■ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件
これは”ドS”じゃないんじゃないか?!…と、まずツッコませていただく。マヤは猟奇趣味のただのツンデレですね。文体はあくまでも軽いけど、これだけ人が死ぬとやっぱり読後感は重い。ましてや動機を辿ればなおさら。なんとなくシリーズ化なニオイもしなくもないけど、次はあまり人が死なない事件にしていただきたい。神田警部のセリフはおもしろいけど、出所は有名どころばかりでしたねvv
読了日:12月05日 著者:七尾 与史
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■異国のおじさんを伴う
不思議な印象の短編集。表題作の”おじさん”ってどんな人かと思えば、2m超の人形だった!何かを失くして何かを得るように、持つものの量はいつも変わらずにいることが自然だ、と主人公である絵本作家はいう。失くしたトランクを諦め、2m超のおじさんを連れて外国の街を歩き、飛行機にも乗る彼女は初めから最後まで不思議の国の住人なのではないか。
読了日:12月02日 著者:森 絵都
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▼2011年12月の読書メーターまとめ詳細
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2011年11月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2124ページ
ナイス数:54ナイス

■死亡フラグが立ちました! (宝島社文庫) (宝島社文庫 C な 5-1)
ドS刑事が気になったので、まずはデビュー作から。これは、推敲を重ねボリュームダウンしたからかとても読みやすく、どうして受賞しなかったんだろうと思えるくらい完成度が高い。トリックにこじつけがなくもないが、殺し屋だの編集長だの先輩だの、キャラクターがはっきりしていておもしろい。濃いキャラに囲まれて主人公が地味なのはバランスのためか(笑)。ただひとつ言わせていただければ、死神の仕業とはいえポンポン人が死にすぎ!せめて"あのひと"だけでも生きていて欲しかった。
読了日:11月30日 著者:七尾 与史
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■ディズニー そうじの神様が教えてくれたこと
いつかはディズニーで働きたいと思っている。ディズニー系啓発本を読んで、"その日"のためにイメージトレーニング中vv
読了日:11月27日 著者:鎌田 洋
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■あまからカルテット
女友達って不思議。ちょっとしたきっかけで最強の関係になれる。この4人の関係って本当にうらやましい。"4人じゃないと乗り越えられない"、なんて言いながら、いつしか"1人でも大丈夫!"にそれぞれが成長していく。久しぶりに心強い作品に出会えた気がする。
読了日:11月21日 著者:柚木 麻子
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■ボトムレス
拓未さんが新たなページを開いた気がします。幻のレストランをめぐるホラー色の強いミステリ。お料理の描写はさすがですが、人物の描き方がさらによかった。薄っぺらい人から深〜い人まで千差万別でした。ネコ飼いの私としてはちょっとコワイ場面もありましたが、なかなか面白い作品でした。
読了日:11月19日 著者:拓未 司
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■オーダーメイド
匿名の依頼人から官能小説を書くように頼まれた主人公。作家とは名ばかりの彼女が自分を切り売りして紡いだ作品は依頼人を満足させるが、次第に彼女は依頼人の連絡係が気になるようになってくる。その連絡係との関係が少しずつ変化してくるにつれて、彼女の心にも変化が訪れる。特別に書かれた官能小説はどこにも発表しない契約だったが、彼女は再び自立するために出版することにしてしまう。契約違反なのに、反論せず許してしまう依頼人。彼女の身勝手さが表立ってしまって…感情移入できなかった。
読了日:11月16日 著者:甘糟 りり子
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■ハロワ!
ハローワークを舞台にした連作集。久保寺さんの文章は読みやすく、先が気になりすぎて読むのをやめられずに半日で読了。揺るがない信念を持ち、試行錯誤しながらも自分の信じる道を進む主人公の成長物語で終わる…かと思ったら途中から恋愛要素まで入ってきて、少し困惑。信と奈美の関係がどうなるのか、恋愛小説の方向に期待してしまったが、二人の強い意思に残念半分、安堵半分というところか。ドラマ化できそうな作品。図書館でWEB予約をしたので手にとって初めて知った表紙はカスヤナガトさんだった。なんとなくラッキー☆
読了日:11月15日 著者:久保寺 健彦
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■星間商事株式会社社史編纂室
色んな意味でしをんさんらしいなぁ(笑)。コミケの内情が垣間見られておもしろかった。編纂室のメンバーひとりひとりが実に頼もしい。会社の暗部を探ろうとして上から抑え込まれたり、遠回しに脅されたりしながらも、逞しく、時にずうずうしく解きあかしてしまう行動力と団結力が素晴らしい。ミステリアスに、コミカルに進むお話の中で少しだけラブ要素が入っているのもイイカンジ。
読了日:11月13日 著者:三浦 しをん
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■ホームベーカリーで作るふとらないパン ―バター、オイルなしでもこんなにおいしい―
これは”買い”です!!油脂ナシでもしっかりおいしく出来上がります。油脂の代わりにコンデンスミルクを使うなんて目からウロコでした。
読了日:11月05日 著者:茨木 くみ子
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■公園で逢いましょう。
とある公園に集まる主婦(主夫?)たちの連作短編集。看護師だったり、元ヤンだったり…と様々な人たちが主人公になるけど、公園という小さなコミュニティの中で確実に育つ関係がある。羅々ママの成長物語がよかった。
読了日:11月04日 著者:三羽 省吾
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11月はコミック祭りでした。
黒執事と銀魂。友人から借りて読みまくっていました。
おかげで文字だけの本はあまり読めなかったなぁ。


2011年10月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3016ページ
ナイス数:58ナイス

■探偵はバーにいる (ハヤカワ文庫JA)
探偵は、確かにバーにはいたけど、呑んでばかりじゃないかーッ!とツッコまずにはいられないススキノ探偵シリーズ。でも私は好きです。映画化を期に、シリーズ全巻読破をライフワークにしようかと(笑)。
読了日:10月30日 著者:東 直己
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■地の鳥 天の魚群
幻の処女作ということで半分楽しみ、半分恐る恐るな感じで手にとる。しかし…理解不能!オカルトチックな展開だが、謎は一切回収されないまま終わりを迎える。桑潟准教授は途中で断念したけれどこの作品も息も絶え絶えになんとか読破したというところ。奥泉さんは頭が良すぎちゃうんじゃないかしら。凡人の私には不条理とかしか言えない作品でした。
読了日:10月25日 著者:奥泉 光
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■チャコズガーデン
初・明野さん。少し癖のある文体だったけれど内容はなかなかよかった。吉祥寺のマンションで、とある事件をきっかけに住人同士のコミュニケーションが広がっていく。主人公の再生(自分探し)も含め、季節が廻る中で変わっていくもの、変わらないものが丁寧に描かれている。欲を言えば、「禍福の法則」を頑なに守ってきた女性の本心を知りたかったなぁ。
読了日:10月24日 著者:明野 照葉
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■キャベツ炒めに捧ぐ
来る、待つ、行く。惣菜屋を営む3人のかしまし娘はなんと60代。年齢の箇所を何度も読まなければとても60歳なんて思えないほどゲンキな3人。60代なんて遠い日のことと思っていたけど、イケメンにときめいたり、考えてることや日々悩んでいることを読むと、たいして変わらないなぁと思う。3人3様、容姿も性格も違うけれど、毎日にぎやかにすごしながら付かず離れずの関係が緩やかに変わって行くのがいい。ある意味、理想的な60代だと思う。荒野さんは作品によって私的好みが別れるけど、これは好きだなvv
読了日:10月21日 著者:井上 荒野
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■母さんのコロッケ ~懸命に命をつなぐ、ひとつの家族の物語~
出産で妻が帰郷する日、主人公は出勤前のコンビニで不思議な飴を買う。その飴は、自分が生まれる何代も前からの、家族のつながりが夢で見られる飴だった。戦時中から戦後〜復旧期〜高度経済成長期〜現在と、様々なものや人を失い授かりながらも、一族が生きながらえてきた過程を夢で目の当たりにした主人公は、自分の”使命”に気づく−。文体や表現に多少ぎこちない箇所があったけれど、「命をつなぐ」ことを追っているとあまり気にならない。最後の飴による見知らぬ青年との邂逅は、展開が読めてしまったものの、じーんときた。
読了日:10月19日 著者:喜多川 泰
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■路地裏ビルヂング
おもしろかった!偶然本棚で出会った作家さんだけど、掘り出し物を見つけたみたいで嬉しい。古い雑居ビルに入居している雑多な店子たち。当初はなんの関わりを持たずにいた入居者たちだったが、あるきっかけで交流が始まる。初めからどの入居者とも言葉を交わしている謎の女性は、実は幽霊または屋上にまつられた道祖神…かと思っていたけど違いました(笑)。バラバラだった入居者たちが年齢も環境も違うのに交流を深めていくあたり、にぎやかで楽しそう。たまり場となっている、いつも不味い飲食店「辻堂」が最高にいい味出してました。
読了日:10月18日 著者:三羽 省吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14093138

■寿フォーエバー
山本さんの真髄、お仕事シリーズ「結婚式場編」。今回もお人よしでゲンキな女性が主人公。取材なのか、観察眼の賜物なのか、本当に人物(とくに女性)の造形がうまい。こまかな業界ネタも楽しい。最初から最後まで笑わせてもらいました。
読了日:10月16日 著者:山本 幸久
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/14093116

■確率捜査官 御子柴岳人 密室のゲーム
読了日:10月14日 著者:神永 学
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■完盗オンサイト
読了日:10月05日 著者:玖村 まゆみ
http://book.akahoshitakuya.com/b/4062171325

■真夏の方程式
地元の花火大会の日に読了。花火に集中しすぎて火薬の色の元素が何か、なんてこれっぽちも考えなかったけど(笑)。さて、長いこと待たされてやっと読んだとはいえ、その間に新作まで出てしまう東野さん。どんだけペースが速いんでしょう。東野さんは作品によって自分の好みが別れるのですが、今回はガリレオシリーズだからなおさら読みやすかった。頭の中で人物が動きやすい。湯川先生はモチロン福山vv北村さん、コウちゃんは当然ながらも、成美や恭平、塚原さんまで勝手にキャスティングして楽しみました。
読了日:10月01日 著者:東野 圭吾
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9月の読書まとめ

2011年10月1日 読書
9月は思ったより読めなかった。忙しかった…てのもあるけど、読書に集中できなかったなぁ。。。



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2011年9月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2425ページ
ナイス数:61ナイス

■ハリー・ポッター大事典II ~1巻から7巻までを読むために~
これはハリポタ好きなら所有していたい一冊。映画最終作を見て「???」が多すぎたため、解明したくて手にとった。7巻全部を読み直すのは時間がかかるが、この事典ならピンポイントで解決してくれる。人物や呪文など細かに解説されていて、単体でも充分楽しい。ただ、7巻の翻訳本が出る前の発行なので、肝心な7巻の解説が控えめなのが残念。「ハリポタ事典完全版」とか出ないかなぁ。出れば買っちゃうのに。
読了日:09月25日 著者:寺島 久美子
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■バーにかかってきた電話 (ハヤカワ・ミステリワールド)
映画鑑賞の前に駆け込み読書(笑)。ほぼ1日で読了。読みごたえあっておもしろかった。残念ながら1作目を先に読めず、2作目が初めましての東さんだったけど、これはいいんじゃないか!?ハードボイルドを少しだけ脱線した探偵モノなんて、好きにならずにはいられない!シリーズ全部、しっかり読ませてもらいます!
読了日:09月22日 著者:東 直己
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■東京観光
バラエティ豊かな短編集。少しだけ不思議ちゃん?な人々が日常や旅先や文学を語る。あとがきにもあるように、雑多なものを並べたようでいながら、どこか似通った空気感がある。中でもゴセイトが好き。あれこれ想像を膨らませながら読んだ。デザインは鈴木成一デザイン室。表紙と扉絵の版画が印象的。
読了日:09月15日 著者:中島 京子
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■まぐだら屋のマリア
マグダラのマリア−?宗教モノかと思いきや、まさかマグロとタラを掛け合わせたものとは!…とはいえ、シモンやヨハネや、狙ったとしか思えない名前が出てくるので、それだけでメッセージ性の高い作品なんだと思う。重い過去を背負って最果ての地に来た人々が再生する物語。再生とは簡単にいうけれど、ものすごい苦悩や痛みを伴ったうえで、それでも生きてゆくという覚悟を抱えた強さが頼もしい。各所で涙腺は緩みがちだったけれど最後には決壊。生きるとは、愛とは、家族とは…様々なことを考えさせられる作品だった。
読了日:09月12日 著者:原田 マハ
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■下町ロケット
おもしろかった!直木賞をとったからというよりは、完全に「はやぶさ」系の興味で手にとった。ロケットエンジンの開発研究をしていた主人公が、夢破れて実家の町工場を継ぎ、次々と襲い掛かる困難に立ち向かいながらも、また夢に向かい実現させるという、夢のようなお話。生活を抱えながら夢と現実とどう折り合って前へ進むのか、と考えさせられる。いいオトナたちの話なのに時にはぶつかり、時には肩を抱き合って泣き、楽しそうに語り合う姿はいくつになっても「男の子」という感じで、読んでいて非常に楽しかった。
読了日:09月05日 著者:池井戸 潤
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■日本にFCバルセロナが生まれる日
とある事情で、まさかの購入。サッカーにはあまり興味がなく……………断念。経営学の本だったらもっとしっかり読んだのにな。
読了日:09月05日 著者:清水秀雄
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■なぎさホテル
伊集院静の自伝的小説…というか、まるっきり自伝でしょう。登場人物をアルファベットなんかにしないで仮名でもつければフィクションになったのに。そして、恥ずかしながら初☆伊集院静。この人の堅苦しい文体は苦手なんだけど、この作品は最後まで読めた。なぎさホテルのたたずまい、支配人や従業員たちのもてなし方を読んでいると、古き善き日本という言葉が思い浮かぶ。ひと昔前には、こういう甘やかされ育つ才能があったのだなぁ。今の時代では手に負えないだろう。失われたからこそ美しい思い出というのは確かに存在する。
読了日:09月03日 著者:伊集院 静
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■逃亡医
台風接近のせいで家に引きこもってたので半日くらいで読んだ。積本からなかなか手が出なかったけど、読みはじめてみればすいすいと進んだ。タイトルからして、冤罪を負わされた医者が逃亡しつつ真犯人を探す…(どこかで聞いた^_^;)的なストーリーかと思えば予想もしない展開に。直接的に繋がりのない奈月が自身は愛を無くしながらも、4人ものひとを救うことになる清々しいラストがいい。
読了日:09月01日 著者:仙川環
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▼2011年9月の読書メーターまとめ詳細
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▼読書メーター
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2011年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2520ページ
ナイス数:54ナイス

■おかしな本棚
2回目の図書館にて読了。こういう本は借りてちゃダメだなと実感。所有して、じっくりゆっくりもったいぶって読むのに適している本。いいお値段なので即買いはできないんだけれど。構成は後半の方が読みやすい。棚の写真とコラムが続いている方がすぐにめくって確認できていい。前半はしおりが2本必要では?吉田さんたら面倒なデザインにしたなぁと思ったほど。本棚紹介の合間に、紙質の違うもので未刊行本や制作日記をはさんだあたりもニクイ。おもちゃ箱のような楽しさ。これは自分ご褒美用に(いつか)買おう!
読了日:08月31日 著者:クラフト・エヴィング商會
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■ニッポンの嵐 ポケット版
これは意外にもおもしろかった。嵐メインのイロモノでもなく、学校図書にありがちなマジメすぎるものでもなく、地方の文化や手仕事や失われそうな自然や、そしてそこで暮らすひとびとにスポットを当てて、あくまでも聞き手として嵐が出てくる。たしかに画面(えづら)はいいから他の人がやったらここまで発信できるのか…という知名度に頼った企画かもしれないけれど、あくまでも学校図書という前提ならば、知らなかったものに触れることのできるよい機会だったのではないでしょうか。
読了日:08月30日 著者:嵐
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■パパは今日、運動会
山本幸久のお仕事シリーズ〜文具メーカー編〜………と思っていたら、職場の内部を描くのではなく、タイトル通り文具メーカーの社内運動会の一日を描いた作品でした。登場人物もりだくさん。みんななにかしらのエピソードを持っている。それらをおもしろおかしく、ホロリとしたり、時に不穏に、競技と絡めて描いていく。山本さんは人を描くのが本当にうまい!最後は運動会に参加したかのような爽快感。楽しかった!2時間ドラマにしたらすごくおもしろそうだけど、いかがでしょう。
読了日:08月29日 著者:山本 幸久
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■GF(ガールズファイト)
戦う女性を主人公にした短編集。再起を賭ける元アイドルや白バイ警官になりたかったバイク乗りの少女の闘いや、モンスターペアラントにより転校せざるをえなかった小学生の話など多種多様。中でもシーズン到来のスケーターを描く『銀盤がとろけるまで』がよかった。女性の心理描写がうまい!
読了日:08月26日 著者:久保寺 健彦
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■虹色と幸運
今回はストーリー性が高くすんなり世界に入り込めた。3人の女性を軸に、恋愛、家族、仕事をテーマにしながら約一年間を描いていく。大学職員のかおり、イラストレーターの珠子、3人の母でありながら雑貨店を経営する夏美。3人3様の悩みをそれぞれクローズアップして描いていくスタイルは雑然としていながらもTVのように場面がパッと切り替わるかのようで、それほど読みづらくはなかったように思う。3人の中で誰が一番自分に近いだろうか…と考えながら読むのは楽しかった。けど、そろそろ全編関西弁の本が読みたいです、柴崎さん!
読了日:08月25日 著者:柴崎 友香
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■骸の爪
真備シリーズ2作目。背の眼から続けて読んだので作品の空気に入りやすい。今回は山奥の仏所が舞台で、仏像に纏わる過去の事件と、現在で起こる哀しい事件に真備、道尾、北見の3人が遭遇する物語。かなり最後の方まで犯人はあのひとだ!と目星をつけていただけに、唐突すぎる真犯人の登場にしばし呆然。作者の道尾さんは昔から騙すのが上手い人なんですね。でもあのひとだけは死なないで欲しかった。それがなければ読後感はかなり軽いものになっただろうに…。道尾作品11冊目。
読了日:08月17日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12877086

■背の眼
長かった。けれど長さを感じさせない筆力でぐいぐい読ませてくれた。オカルト系は苦手だけど、道尾さんのデビュー作とあっては読まないわけにはいかないだろう。天狗の民話と心霊ものを掛け合わせた重厚な物語だった。読後感は重めだけれど、語り手である道尾の普通さで軽減された。これで堂々と(?)真備シリーズが読める!道尾作品10冊目。
読了日:08月13日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12783466

■てふてふ荘へようこそ
格安物件の入居条件は、ある人物との同居だった−。○○荘…といえばなんだか入居者たちのいろんなドラマが読めそう!と思って借りたけど、ドンピシャリ!ビックリな設定に驚きつつ読み進めると、温かいものがじんわりとしみてくる。前半のお部屋は温か系のお話だったけど、だんだん不穏な雰囲気になり、最後直前のエピソードではなんだか重い。それでもなんとかココロを通わせ目的を果たす入居者たち。寂しさを抱えながらラストのエピソードはまさかの展開。うーん、読ませる。生きることに向き合うのが下手な人たちにオススメ。
読了日:08月10日 著者:乾 ルカ
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■龍神の雨
また騙されたー!道尾さんてばミスリードの天才!まだまだ読みが甘いということを痛感した作品。それにしても悲しい事件でした。こういう犯人像は小説の中にもよくいるけれど、本当に気味が悪かった。ふたつの家族がどうか明るい道を進めますように。道尾作品9冊目。
読了日:08月03日 著者:道尾 秀介
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▼読書メーター
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2011年7月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2990ページ
ナイス数:62ナイス

■球体の蛇
うーん、暗い。すっきりしない読後感。結局あの火事は誰のせいだったのか。サヨが何を考え、ナオは何を知っていたのか…明かされることのない真実にもやもやしたままでした。道尾さんに少しは慣れてきたかな、と思っていた矢先にこの作品は………ちょっと失敗だっかな。読む順番も大事ですね。
読了日:07月30日 著者:道尾 秀介
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■ソロモンの犬
道尾祭り開催中。一日で一気読み。すごく読みごたえがありました。子どもが交通事故で亡くなる悲しい事件から始まり、複雑な事象が絡まって様々な憶測を呼ぶ。事故なのか殺人なのか…。殺人ならば犯人は誰なのか…。あちこちに張り巡らされた伏線が繋がり、最後の最後まで騙され続けたことに気づく結末に、嘆息。恋愛要素の濃い作品はまだ読み慣れていないので新鮮で、秋内くんの片思い(しかも超純情な!)の心理描写にはうますぎて舌をまいた。明るくやさしいエピローグにホッとした。
読了日:07月27日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12466330

■片眼の猿 One‐eyed monkeys
探偵モノは想像力を働かされるから、好き。盗聴専門の探偵事務所ファントム。経営者であり、唯一の探偵である三梨。彼にも事務所のあるアパートの住人にも、とある秘密が隠されているのだが、最後まで伏せられたまま事件は進む。あえて伏せられた秘密の部分に違和感を感じながら読み進める。ローズフラットの住人全員による救出劇は痛快だった。双子の姉妹最高!続編を期待したいところだけど、最後の種明かしで謎に包まれていた魅力が半減ってところかな。片眼の猿が失ったものについて深く考えさせられた。
読了日:07月25日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12467758

■本日、サービスデー
表題作のスカッとした読後感が良い。日々がんばってるお父さんたちに読んでもらいたい。そして、このサービスデーをサラリーマン的嗅覚で察知してうまく使ってくれたら!東京しあわせクラブはなぜか読んだことがあり、どこかのオムニバス小説にでも入っていたのかな。朱川さんは2冊目だけど、当たりが続くので他の作品にも期待。…あくまでもホワイト朱川でvv
読了日:07月24日 著者:朱川湊人
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■月の上の観覧車
ブラック道尾のあとに読んだ作品。求めていた雰囲気とは多少違うけれど、家族を思って書かれた作品群が荒んだココロに灯を点したようでした。表題作や魔術師のお話がとくによかった。レシピはおもしろく、ゴミ屋敷には哀切を感じた。荻原さんは途中で断念した作品もあったりで、結局はハードボイルドエッグとサニーサイドエッグの最上探偵モノしか読んでなかったので、本書で新たな引き出しを見つけた感じ。短編ならいけるかも☆
読了日:07月20日 著者:荻原 浩
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■向日葵の咲かない夏
ブラック道尾キター!!というワケで、とうとう手をつけてしまいました。救いがないエンディングに黄色くもやもやした読後感。イマイチよくわかっていないけれど、つまり最終的に主人公のミチオ少年以外は生まれ変わりだったということなんでしょうか。なんだかココロがささくれ立った気分なので、次は温かい作品を読みたいです。
読了日:07月18日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12344979

■トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
初野晴さんらしいファンタジー小説。病院の描写や、枇杷が痛みを伴いながらもナナやアレフを助けるあたり、デビュー作の水の時計に雰囲気が似ている。苦しい思いをする枇杷には悪いけれど、続き、または新たなタイムトラベルを読んでみたい。
読了日:07月16日 著者:初野 晴
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12347958

■シャドウ (ミステリ・フロンティア)
道尾さんの作品にはまだまだ馴れないため、恐る恐る一冊一冊を手にとる感じです。この作品は一気読み。各所にちりばめられた謎や疑問が、伏せられたカードを次々と開いていくように明かされていき、まさかのラスト。お見事でした。道尾さんはブラックなお話も多いらしいですが、本作は悲しい事件ではあるものの、希望の残る結末でした。
読了日:07月13日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12220797

■家族の分け前
様々な家族の在り方を描いた短編集。作詞家としてはよく知っていますが、小説を書いていたとは知りませんでした。しかも、本作は5冊目とのこと。起承転結がはっきりしていてとても読みやすいし(そしてとてもリアル!)、ご本人も言っているように、最後には必ず救いがある小説は安心して読める。過去作もぜひ読んでみたい。
読了日:07月12日 著者:森 浩美
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12220225

■幸福な生活
本屋大賞にノミネートされた「錨を上げよ」は初めの方で断念したけれど、この作品はとても読みやすかった。なにより構成が上手い。短編というよりは掌編サイズの作品群で、最後は必ずコワ〜イ一言の台詞で締められている。ページをめくってその最後の一言を読む時の、怖いもの見たさなドキドキ感。上手い!作品によってガラリと作風を変える作家さんらしいので他の作品にも期待。
読了日:07月10日 著者:百田尚樹
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12220555

■ラブ・ケミストリー
装丁借り成功!装丁は高柳雅人さん、表紙はカスヤナガトさん。黄金コンビのジャケ借りに多少の不安はあったものの、それはすぐに払拭され最後まで一気読み。アカデミックなファンタジー小説なんてとっつきにくいかと思ったら、意外にも面白かった。解説で気付いたけどこのミス優秀賞受賞作なんですね。香山さんの解説がいつも以上に軽快で、この作品を気に入ったのがよくわかります。カロンという不思議な存在がなければほとんど成り立たないお話とはいえ、農学部が舞台なんて新鮮で楽しかったです。
読了日:07月03日 著者:喜多 喜久
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▼読書メーター
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2011年6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2567ページ

■おとぎのかけら 新釈西洋童話集
これはコワイ。思わずゾクリとした。元のお話を知らなくても単独で十分楽しめるけれど、知っている方がよりその温度差を感じられるだろう。かくいう私もハーメルンの笛吹き男はよく知らないので、探して読まなくては。全体的にブラックなお話が多い中で、金の指輪は優しくて好き。
読了日:06月26日 著者:千早 茜
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11982201

■ラットマン
一気読み。すごく読みごたえがあった。道尾さん、今まで読まずにきてごめんなさい。ラットマンとは、思い込みによって見えるものが違うこと。過去の事件と現在の事件がリンクして、二転三転とする真相に翻弄される。思い込みによるミスリードで悲しい出来事が重なる。二組の親子関係の対比も重要な要素。主要人物それぞれが抱える暗い闇が明かされるにつれて、ひかりの本音がもっと知りたかったと切実に思う。
読了日:06月20日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11874341

■ナニワ・モンスター
霞ヶ関の飛び火は大阪まで飛んで、様々な画策の下、新たな火種を撒き散らす。記憶に新しい新型インフルエンザによく似た光景がここで描かれている。あの半狂乱騒ぎもこうやって仕組まれたものだとしたら、その陰でどんな事件が揉み消されたのだろう…。このシリーズを読むと高級官僚に不信感しか抱けないけれど、どこまでがフィクションなのかと考えずにはいられない。それにしても彦根先生はコワイですね(笑)。ナニワの問題はこれで片が付いたとも思えないのでまた続きを期待します。
読了日:06月19日 著者:海堂 尊
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11791666

■恋の病は食前に
拓未さんたら完全に方向転換?!それとも単純に引き出しが多いの?!今作は、グロかったり、薄気味悪かったりした過去作とは正反対の、軽やかすぎるグルメ(しかもB級)短編集でした。各話に少しだけ登場して物語を引っ掻き回したり、うまくつなげたりする名脇役、草刈春男氏。近くにいたら絶対にお知り合いになりたくない存在だけれど、氏がこの短編集の最高のスパイスになっていることは間違いない。B級とはいえども立派な料理。おいしそうな描写の数々に、思わずお腹が鳴りました(笑)。
読了日:06月12日 著者:拓未 司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11791452

■世界遺産 マチュピチュ完全ガイド (地球の歩き方 GEM STONE 25)
世界遺産を旅するシリーズ。今回はマチュピチュ。このシリーズは、写真もキレイで旅に関することが細かく載っているのでスグレモノです。実際に使う機会はやって来なそうだけど(泣)。ナスカとマチュピチュと両方見たら何日くらいで費用はいくらくらいなのかなぁ。。。と、無駄な計算をしてみる…。
読了日:06月09日 著者:地球の歩き方編集室
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11626997

■ビリジアン
色彩豊かで、日常の何気ない風景を切り取ることにかけては天才的な柴崎さんですが、東京に移住してからはなんか作風変わったのかな?!大阪を舞台に描いていても、立ち上るような匂いが感じられなくなった。結局この作品では伝えたいことがわからず、風景写真だけを眺めていた感じ。次の作品に期待します。
読了日:06月08日 著者:柴崎 友香
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11626780

■ペンギンと泳ぐ旅―南極エコツーリズム
ペンギンが好きです。南極も好きです。今までにペンギン関連の本はたくさん読んだけど、旅本はなかったなぁ。本書は南極(これも好き☆)でペンギンと泳ぐのがメインのエコツーリズムのガイドブック。エコツーリズムとは、自然や野生環境に干渉しないように組まれた観光ツアーのこと。南極といえば、今までは”しらせ”でした。一般人はなかなか行けない場所。しかし本書では、そうか!このテがあったか!とうれしくなるほど、南極への旅が細かく書かれていて、読むだけでも楽しい。あとは先立つモノさえあればなぁ!
読了日:06月07日 著者:西森 有里
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11626613

■からまる
少しずつリンクする人物にスポットを当てた連作集。全体に流れる低体温な空気感が心地良い。海のいきものと絡めた各章のタイトルやモチーフが凝っている。様々な人生観をもつ登場人物たちのの誰に共感するだろうか…。武生でありたいとも田村でありたいとも思うけど、結局は大原さんなんだろうと思う。強くてしなやかな生き方を蒼真が引き継いでいってくれたらいいなと思う。久しぶりにチラ読みから引き込まれて、借りてからは一気に読んだ作品。
読了日:06月06日 著者:千早 茜
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■ブックストア・ウォーズ
読了日:06月04日 著者:碧野 圭
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■ブックストア・ウォーズ
あ、これ前に読んだ。また忘れて借りてしまった。WEB予約だと表紙が見えないからこういうことになるんだなぁ…とグチグチ思いながらも再読。舞台となる書店は、なんとな~くK書店なイメージで読んだ。あとから出てくる書店はJ堂でね(笑)。実際書店というのは重労働なうえ、利益が少なく、お給料もたいしてもらえない。それでも誇りと自信をもって売り場を作っている(であろう)書店員を応援したいと思う。『銀盤のトレース』が面白かったので、碧野さんをもっと読んでみようと思ったんだけど、次は確実に読んでいない本にしよう(笑)。
読了日:06月01日 著者:碧野 圭
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▼読書メーター
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2011年5月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2538ページ

■もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
高校生がこんな言葉で話すか!?とか、文章が作文っぽくて練りこまれていない…とか、いろいろ注文をつけたいことはあるけれど、結果として面白かったし泣けた。こんななんでもとんとん拍子でうまくいくのかなぁ!?とも思うけど、高校生が主人公とあってさわやか~に終わった◎本書でマネジメントに興味がわけば儲けものかな。それにしても、ドラッガーの内容がうまく高校野球とリンクしたと思う。主人公みなみのモデルは峯岸みなみだそうだけど、それって岩崎さんがAKBのプロジェクトに係わっていたからだったんだとあとで知った。
読了日:05月31日 著者:岩崎 夏海
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11538424

■花と流れ星
カササギ~のライトな雰囲気に惹かれ、いよいよ道尾さんを読む時期が来たか…と覚悟しました。とりあえずホラー色の少ないものから…ということで図書館にあったこの作品を読んでみたのですが、これは『背の眼』『骸の爪』の続編なのですね。……しまったー!でも、優しい語り口で面白かった。短編集だったのも読みやすかったのかも。作者の名がそのまま登場人物として出てきて、ミスリードするワトソン役なんて有栖川作品みたいですが(笑)こちらは北見さんが入って暖かいイメージ。前2作はどうみてもホラーっぽいけど、がんばって読んでみようと
読了日:05月24日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11367675

■銀盤のトレース
近所に冬季の間だけ開かれるスケートリンクがあり、こどもの頃はよく行っていた。当時はフィギュアをやっている子がまわりにはいなくて遠い地方の話だと思っていたけれど、今はTVの影響もあり、一般客に混じって練習している子も見かけるせいかとても身近に感じる。この作品は、今の時代にタイムリーな一冊だ。スケート王国、名古屋でフィギュアスケートをしている少女の成長物語。技の説明や進級のシステムなど、とてもわかりやすく説明されているうえに、やさしい語り口で一気に読んでしまった。楽しかった!
読了日:05月19日 著者:碧野 圭
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■史上最強の内閣
緊急事態発生の時に京都から現れた影の内閣、その名も”ザ・キャビネット”。今まで表立って政権を仕切っていた内閣は2軍だったというのだから面白い。荒唐無稽な設定だけれども、痛快だった。2世政治家たちをチクリと刺し、有能且つ、どんな場面でもブレない信念を持ったキャビネットの面々が頼もしい。ラストの後日談では泣けた。それまでは、あんな大事件が簡単に解決しすぎでしょ…と少し呆れ気味だったけれど、最後の椰子の実のエピソードで締まったと思う。
読了日:05月18日 著者:室積 光
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■リーリーとシンシン
上野動物園にやってきたリーリーとシンシンの育児日誌。こども向けの本なので、あくまでもカワイイとこ取りの一冊。両手にふたりを持つ飼育員さんがちょっとうらやましい。愛くるしい外見と、決して笑っていないつぶらな瞳のギャップが激しい、パンダが好きです。いつか臥竜市のパンダ幼稚園に行ってみたい。
読了日:05月16日 著者:
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■カササギたちの四季
短編以外では初☆道尾作品。いいオトナ(男)ふたりで事業を営むあたり、先日読んだ多田便利軒みたいでとっつきやすい。経営するリサイクルショップに絡んだ、身近な謎を解く短編集。いやあ、サクッと読めて面白かった。みなさんの感想を読むとこれはあくまでもほんわか系で、ブラック系もあるとか?!確かめるべく、おそるおそる道尾世界に踏み出してみようと思う。しかし鵲と蜩なんてナイスなネーミングセンス!
読了日:05月13日 著者:道尾秀介
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■9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
昨今の、ディズニーのサービスの低下に嘆いている私にはとても気になる一冊。…かと思ったけれど、新人・後輩を育てるための本デシタ(タイトルからしてそうデシタ)。しかし、少し前までは守られていたあのホスピタリティーを思い出せば、どのようなプログラムであの笑顔が自然派生してきたのかを、本書でより理解することができる。実際の職場でどう活用するべきか「自分で考え」ないと実現には遠いのですね。
読了日:05月12日 著者:福島 文二郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11108772

■放課後はミステリーとともに
相性の悪い作家、東川さんにまた挑戦です(笑)。こちらは誰も死なない学園ミステリなので気軽に読める。主人公の探偵部副部長の涼クンのキャラ設定が「ずる〜い!」という感じだけど、キャラ濃い脇役たちにシリーズ化が望めそう。でも探偵役がちょっと多すぎじゃないかな?!涼クンも探偵としての活躍はあまりしていないようだし(笑)。それにしても、本書といい神様のカルテといい、カスヤナガトさんの表紙は目立つ!思わず手に取りたくなりますね。
読了日:05月11日 著者:東川 篤哉
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/11092576

■駅長さん!これ以上先には行けないんすか
行き止まり路線を巡る紀行エッセイ。決して「テツ」のための本ではなく、シロウトさん向け。撮影担当の編集さんが供に旅をしたはずなのに、写真がほとんどないというのが本当に残念。だって行ってみたいところばかりなんだもん!関東近県ならば行けなくはないかなぁ…という箇所がいくつかはあるけれど、それのために一日(下手すると泊まりがけ?)費やすのはなかなか難しい。綴じ込み付録で路線図がついていたらなおさらよかったと思う。路線図と時刻表を見るのが好きなのはナニテツ?!
読了日:05月10日 著者:北尾 トロ
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■世界遺産 ナスカの地上絵 完全ガイド (GEM STONE 45)
ナスカの地上絵についての解説書。オールカラーで写真も見やすく、歴史もわかりやすく(ある意味簡潔に)解説されていて、実際に旅行したときのガイドとしても役に立ちそうなのは地球の歩き方シリーズならでは。ガラパゴス編といい、このシリーズはすごくいい!目標は全巻読破☆
読了日:05月09日 著者:地球の歩き方編集室
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■世迷いごと
子どもの日にマツコ読みました。なんだかもやもやしてたものが一気にすっきりしたなぁ!マツコの毒舌は愛ゆえ。愛されてるからこそマツコに斬られるのですね。
読了日:05月05日 著者:マツコ・デラックス
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■世界遺産 ガラパゴス諸島完全ガイド (Gem Stone)
イグアナやペンギンが好きです。そんな私にとってガラパゴスはパラダイス☆いつか行けたらいいなぁ。リアルに旅行するためのガイドつきの本書はすごく役にたってくれそう。
読了日:05月04日 著者:
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■花と流れ星
カササギ~のライトな雰囲気に惹かれ、いよいよ道尾さんを読む時期が来たか…と覚悟しました。とりあえずホラー色の少ないものから…ということで図書館にあったこの作品を読んでみたのですが、これは『背の眼』『骸の爪』の続編なのですね。……しまったー!でも、優しい語り口で面白かった。短編集だったのも読みやすかったのかも。作者の名がそのまま登場人物として出てきて、ミスリードするワトソン役なんて有栖川作品みたいですが(笑)こちらは北見さんが入って暖かいイメージ。前2作はどうみてもホラーっぽいけど、がんばって読んでみようと
読了日:05月24日 著者:道尾 秀介
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■銀盤のトレース
近所に冬季の間だけ開かれるスケートリンクがあり、こどもの頃はよく行っていた。当時はフィギュアをやっている子がまわりにはいなくて遠い地方の話だと思っていたけれど、今はTVの影響もあり、一般客に混じって練習している子も見かけるせいかとても身近に感じる。この作品は、今の時代にタイムリーな一冊だ。スケート王国、名古屋でフィギュアスケートをしている少女の成長物語。技の説明や進級のシステムなど、とてもわかりやすく説明されているうえに、やさしい語り口で一気に読んでしまった。楽しかった!
読了日:05月19日 著者:碧野 圭
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■史上最強の内閣
緊急事態発生の時に京都から現れた影の内閣、その名も”ザ・キャビネット”。今まで表立って政権を仕切っていた内閣は2軍だったというのだから面白い。荒唐無稽な設定だけれども、痛快だった。2世政治家たちをチクリと刺し、有能且つ、どんな場面でもブレない信念を持ったキャビネットの面々が頼もしい。ラストの後日談では泣けた。それまでは、あんな大事件が簡単に解決しすぎでしょ…と少し呆れ気味だったけれど、最後の椰子の実のエピソードで締まったと思う。
読了日:05月18日 著者:室積 光
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■リーリーとシンシン
上野動物園にやってきたリーリーとシンシンの育児日誌。こども向けの本なので、あくまでもカワイイとこ取りの一冊。両手にふたりを持つ飼育員さんがちょっとうらやましい。愛くるしい外見と、決して笑っていないつぶらな瞳のギャップが激しい、パンダが好きです。いつか臥竜市のパンダ幼稚園に行ってみたい。
読了日:05月16日 著者:
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■カササギたちの四季
短編以外では初☆道尾作品。いいオトナ(男)ふたりで事業を営むあたり、先日読んだ多田便利軒みたいでとっつきやすい。経営するリサイクルショップに絡んだ、身近な謎を解く短編集。いやあ、サクッと読めて面白かった。みなさんの感想を読むとこれはあくまでもほんわか系で、ブラック系もあるとか?!確かめるべく、おそるおそる道尾世界に踏み出してみようと思う。しかし鵲と蜩なんてナイスなネーミングセンス!
読了日:05月13日 著者:道尾秀介
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■9割がバイトでも最高のスタッフに育つ ディズニーの教え方
昨今の、ディズニーのサービスの低下に嘆いている私にはとても気になる一冊。…かと思ったけれど、新人・後輩を育てるための本デシタ(タイトルからしてそうデシタ)。しかし、少し前までは守られていたあのホスピタリティーを思い出せば、どのようなプログラムであの笑顔が自然派生してきたのかを、本書でより理解することができる。実際の職場でどう活用するべきか「自分で考え」ないと実現には遠いのですね。
読了日:05月12日 著者:福島 文二郎
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■放課後はミステリーとともに
相性の悪い作家、東川さんにまた挑戦です(笑)。こちらは誰も死なない学園ミステリなので気軽に読める。主人公の探偵部副部長の涼クンのキャラ設定が「ずる〜い!」という感じだけど、キャラ濃い脇役たちにシリーズ化が望めそう。でも探偵役がちょっと多すぎじゃないかな?!涼クンも探偵としての活躍はあまりしていないようだし(笑)。それにしても、本書といい神様のカルテといい、カスヤナガトさんの表紙は目立つ!思わず手に取りたくなりますね。
読了日:05月11日 著者:東川 篤哉
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■駅長さん!これ以上先には行けないんすか
行き止まり路線を巡る紀行エッセイ。決して「テツ」のための本ではなく、シロウトさん向け。撮影担当の編集さんが供に旅をしたはずなのに、写真がほとんどないというのが本当に残念。だって行ってみたいところばかりなんだもん!関東近県ならば行けなくはないかなぁ…という箇所がいくつかはあるけれど、それのために一日(下手すると泊まりがけ?)費やすのはなかなか難しい。綴じ込み付録で路線図がついていたらなおさらよかったと思う。路線図と時刻表を見るのが好きなのはナニテツ?!
読了日:05月10日 著者:北尾 トロ
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■世界遺産 ナスカの地上絵 完全ガイド (GEM STONE 45)
ナスカの地上絵についての解説書。オールカラーで写真も見やすく、歴史もわかりやすく(ある意味簡潔に)解説されていて、実際に旅行したときのガイドとしても役に立ちそうなのは地球の歩き方シリーズならでは。ガラパゴス編といい、このシリーズはすごくいい!目標は全巻読破☆
読了日:05月09日 著者:地球の歩き方編集室
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■世迷いごと
子どもの日にマツコ読みました。なんだかもやもやしてたものが一気にすっきりしたなぁ!マツコの毒舌は愛ゆえ。愛されてるからこそマツコに斬られるのですね。
読了日:05月05日 著者:マツコ・デラックス
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■世界遺産 ガラパゴス諸島完全ガイド (Gem Stone)
イグアナやペンギンが好きです。そんな私にとってガラパゴスはパラダイス☆いつか行けたらいいなぁ。リアルに旅行するためのガイドつきの本書はすごく役にたってくれそう。
読了日:05月04日 著者:
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▼読書メーター
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2011年3月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2511ページ

■なぎなた (倉知淳作品集)
一日一話、なペースでのんびり読みました。こめぐらがバカミスっぽかったのに比べ、こちらはかなり本格的。(書いた時期もいろいろだけど)いろいろな種類のミステリが読めて楽しかった。「見られていたもの」については、やられた!と言うしかない(笑)。「ナイフの三」はぜひともシリーズ化を再考していただきたい。
読了日:03月31日 著者:倉知 淳
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■KAGEROU
話題先行の作品をやっと読むことができた。初野晴の『水の時計』も臓器移植が描かれていたが、そちらとは正反対の軽さに3時間あまりで読了。ラストの章は展開が読めてしまった。賛否両論あるけれど、処女作としてはなかなかの作品だと思う。2作目が本当の勝負デスネ!それにしてもブックデザイン各所に不満が…。表紙はすっきりしていていいけど紙質が厚くてめくりづらいし白すぎてチカチカする。このフォントはなに?昔のワープロみたい…。
読了日:03月24日 著者:齋藤 智裕
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■週刊女装リターンズ「女の業」号
マツコの週女連載が好きでこっそり読んでいたけど、その書籍化1冊目。今読むと古い話題ばかりだけどほほぅ~とうなづけるものものばかり。愛のある毒舌がステキ。やっぱりマツコが好き!
読了日:03月21日 著者:マツコデラックス
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■自家製酵母のおいしいパン―すっごくかんたん!安心でおいしいパンをいろいろな酵母で作れます!
パンが売っていない!という騒動?を受けて、ホームベーカリーが売れているかはわからないけれど、強力粉は確実に売り場から消えている。そしてイースト菌も…。そこで自家製酵母の出番。我が家に常備してあるカスピ海ヨーグルトからでも簡単に酵母が起こせた。ただ日持ちしないのが難点。停電があると心配だ。今の季節はいいけれど夏には不向きかな。
読了日:03月20日 著者:相田 百合子
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■まことの人々
タイトルに惹かれて手に取る。兄弟で執筆しているという珍しい形態の作家さん。読みやすい文体だったけれど、このテーマはなんなんだろう。闇があるから光が生きる、ということなのかな。裏の主人公ともいえるエドモン軍曹が最低の人間で、それに飲み込まれる彼女も人格を壊していくようで、お芝居のシーンはあまり気分がよくなかった。最終章で平和が戻ってくるが、この世界のあちこちにエドモン軍曹がいるかと思うと、背筋がゾクリとする。
読了日:03月17日 著者:大森 兄弟
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■君に届け 13 (マーガレットコミックス)
いやあ…なんか照れる(笑)。付き合い始めた頃、こんなんだったよね。いつから好きだったかとか、名前呼ばれただけで照れたりして。ホントに楽しいのは今だけなので、ふたりには思う存分楽しんで欲しい。
読了日:03月17日 著者:椎名 軽穂
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■放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)
若手ミステリ作家のアンソロジー。梓崎優目当てで手に取った。今後チェックせざるを得ない作家さんたちばかり。学園ものだけに気負わずに読める。梓崎作品の「スプリング・ハズ・カム」は、「叫びと祈り」同様に美しいラストが印象的だった。
読了日:03月15日 著者:相沢 沙呼,市井 豊,鵜林 伸也,梓崎 優,似鳥 鶏
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■せきれい荘のタマル
タマルのあまりの傍若無人ぶりになかなか入り込めなかったけれど、のりたまに猛攻勢をかけているあたりから一気読み。だんだんタマル寄りになっていく自分、いました(笑)。初めの軽いノリのままいくのかと思いきや、盗難事件や宗教が出てきて少し重たい方向に行ったけれど、最後はやっぱりこうでなくちゃ!
読了日:03月09日 著者:越谷 オサム
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■村上春樹 雑文集
あまりエッセイは読まないけれど、伊坂さんに続いて読んだこの本は得るものが多かった。とりわけTONY TAKITANIのためのコメントがよかった。この小説が原作の映画は、イッセー尾形さんが主演していて、それを知って遠くのTSUTAYAにまで借りに行った(近くのTSUTAYAには置いてなかった)ことがある。本物のトニー滝谷さんが、小説からも映画からももちろんイッセーさんからも全然関係ないところにいるのがわかり、愉快だった。
読了日:03月06日 著者:村上 春樹
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■エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集
タイトルに惹かれて手に取ったけれど(そして借りる時、少し恥ずかしかったけど!)、タイトル作が1番面白かった。異色作品集とだけあって変わったお話が多かった。自分のイメージしていた長島氏とはまた違う作品だったので少し戸惑った。エロマンガ島…冗談だと思ったら本当にあるんですね(笑)
読了日:03月02日 著者:長嶋 有
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▼読書メーター
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2011年2月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:4333ページ

■ネバーランド
顔が好みなだけの二股ヒモ男に振り回される主人公。ダメ男が好きっていうのもわからなくはないけど、ここまでヒドイと早く別れなさいと主人公のお尻をひっぱたきたくなる(笑)。最終的にはハッピーエンドっぽいけど、果たしてこのままで終わるのかな。もう一人の彼女の不気味な行動が解明されなくてもやもやする。それにしても出てくる献立の美味しそうなこと!
読了日:02月24日 著者:藤野 千夜
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■ヴィーナスの命題 (角川文庫)
10年前に、綾辻氏の大絶賛のもと刊行された本作を偶然手に取りハードカバーで読んだのを思い出した。自分の中で犯人がはっきりしないまま10年が経ち、やっとの文庫化(結局その間も犯人はわからないままですが…)。あれから何回か読みなおしているけれど毎回図書館で借りていたため、文庫化を期に所有してじっくり読もうと思う。佳多山氏の解説によると10年の沈黙を破っていよいよ2作目が出るらしい。私も綾辻氏同様この作品にとても魅力を感じているので、次回作期待してます!…と10年想い続けてきた。そのキモチは今も変わっていない。
読了日:02月23日 著者:真木 武志
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■ぼくが愛したゴウスト
伊坂さんのエッセイを読まなければ出会わなかったであろう打海さん。伊坂さんが絶賛していただけあって素晴らしかった。語り手は11歳の少年で、しかも本人曰く「ぼくはばか」なのに、紡ぐ言葉からは透き通った純粋さと感受性の豊かさが溢れ、読みやすい文章なのにどっしりとした読みごたえを感じた。結局パラレルワールドへの通路について謎は解明されず、翔太も戻れない。11歳の小さなころに失われた様々なものを、その後も求めて生きる姿が切ない。
読了日:02月20日 著者:打海 文三
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■こめぐら (倉知淳作品集)
バカミスなのか?(笑)。このミスで気になった作品。もっと他の作品も読んでみなければ好き嫌いはわからないけど、これはあまり………。あとがきは面白かった。そうだ!なぎなたも読まなくては!
読了日:02月17日 著者:倉知 淳
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■近キョリ恋愛(9) (KCデラックス)
今回もゆにちゃんはカワイイッ!!そしてまたもや二人の恋がピーンチ!今回はギャグ要素少なめで、切なツボ満載。いったいどうなるの?!次巻は早いスパンでのリリースとなるので、嬉しいようなコワイような…複雑なキモチで待ちたいと思います。
読了日:02月15日 著者:みきもと 凜
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■アタシがマツコ・デラックス!
実は…マツコが好きです。毒舌の割に小心者の気配を漂わせ、思ったことをばんばん口に出してるかのようでしっかり計算している。実に頭の回転の早い人だと思います。女性誌のコラムをなんとなーく読んできましたが、昔のものは読んだことがなかったので借りてみました。読んですっきり!やっぱりマツコが好き!
読了日:02月14日 著者:マツコデラックス
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■叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
こちらも本屋大賞ノミネート作品。若きジャーナリスト斉木が、様々な国を旅して出会う謎を解く連作ミステリ。斉木が主人公のはずなのに各国で語り手が変わるのが面白い。各章とも風景や人々の描写は素晴らしいが、なかなか話に入り込めない。この入りの悪さはなんなんだろう…。遭遇した謎については、あくまでも斉木の謎解きで終わり、正解(または真実)までは示してくれないことに少し不完全燃焼気味。最後の章にはやられた!まさにフェイク。
読了日:02月13日 著者:梓崎 優
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■都道府県の持ちかた
タイトルだけで手にとったらバカリズムだった〜(笑)。ほんのり仕込まれた毒が面白い。イラストうますぎじゃないですか!
読了日:02月08日 著者:バカリズム
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■ストーリー・セラー
3時間あまりで読了。妻が作家というあたり、私小説っぽく深読みしてしまい少し混乱(苦笑)。Aは既読だったけど、この単行本のために書き下ろされたBのためにまた読んだ。愛と絆で繋がった夫婦の姿にうらやましいを通り越して、苦笑い。。。もちろん涙腺緩みっぱなしでしたが。でも、なによりも、こんな作品も書ける有川氏の引き出しの多さに舌を巻いた。
読了日:02月07日 著者:有川 浩
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■ふがいない僕は空を見た
初めての作家さん。本屋大賞ノミネート作品じゃなければ出会わなかったかもしれない。各章語り手の変わる連作短編集。結果として、よかった。こういうあがいてもがいて、みっともなくてもいいから命を繋いでいく感じが嫌いじゃない。特に最終章。卓己のお母さんの生に対する喜びや畏怖や責任やら…いろんなものを抱えて生きていこうとする姿勢に力強さを感じた。
読了日:02月07日 著者:窪 美澄
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■よそ見津々
積読本を減らそうと(やっと)読み終えた。表紙につられて手に取ってしまいエッセイだと気づいたのは2つ目の作品。(あまりエッセイは好きではないのデス…)。気を取り直して読み進める。東京に越してきてからの5年あまりのエッセイ集。ふだんの姿や考え方が垣間見れる本だった。でもできれば全編関西弁で書いて欲しかったな。柴崎さんの関西弁は本当に心地良いのだから。
読了日:02月06日 著者:柴崎 友香
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■ONE PIECE 58 (ジャンプコミックス)
61巻購入をきっかけに、いよいよ58巻から続けて読むことにした。本誌でエースの死を知ってから読めなかったんだけど、やっと前に踏み出す勇気が出た(大袈裟かな?!)。
読了日:02月05日 著者:尾田 栄一郎
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■ONE PIECE 59 (ジャンプコミックス)
赤髪キターーーー!!!
読了日:02月05日 著者:尾田 栄一郎
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■ONE PIECE 60 (ジャンプコミックス)
58巻から一気にまとめ読み。ハンカチは必須。
読了日:02月05日 著者:尾田 栄一郎
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■ONE PIECE 61 (ジャンプコミックス)
エースの死から立ち直れない…なんて言ってられないのね(涙)。再び揃った仲間たちと新しい冒険をスタートさせた章。たびたび感涙。2年って長い。。。
読了日:02月05日 著者:尾田 栄一郎
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■キケン
面白かった!!有川作品は阪急電車から入ったクチで、ラノベのような作品を読んでいないので、学園コメディーの王道?ともいうべき展開に楽しませてもらった。有川さんは男子が主人公の方が断然面白いと思う。キャラ立ちまくりの部活の活躍にニンマリさせられ、最後の302教室には泣かされた〜(笑)
読了日:02月04日 著者:有川 浩
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■FLIX plus (フリックス・プラス) 2010年 08月号 [雑誌]
BECKサイコー!コミックも映画も好きっ。
読了日:02月03日 著者:
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■+act. (プラスアクト)―visual movie magazine 2010年 09月号 [雑誌]
DVD発売を機に読んでみた。映画は賛否両論だったけど、私はこれはこれでよかったと思う。インタビューを読むと、本人たちがいろんな思いで(でもそれはみんなBECKへ向かっている)演技していたことがわかる。この5人でなければBECKにならなかったと思う。
読了日:02月03日 著者:
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■このミステリーがすごい! 2011年版
例に洩れず、気になる小説をメモしながら読んだ。恒例の座談会には、好きな作家が出てくるとどうしても食いついてしまう(笑)。各作家の隠し玉に今年も期待。おまけ?の短編を読んで、やはり太朗想史郎は合わないと思った…。
読了日:02月01日 著者:
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▼読書メーター
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2011年1月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2587ページ

■3652―伊坂幸太郎エッセイ集
私好みの小説を書くひとはやはり、エッセイも私好みなのだなぁと思った。それに気づいてからはずっとニヤニヤして読んでいた。秘かに憧れていた人が実は自分のことを好きだと人伝いに聞いたかのような(笑)。隠し玉以外ほとんどが読んだことのないものばかりで新鮮だった。なるほど〜な脚注がまたおもしろい。
読了日:01月29日 著者:伊坂 幸太郎
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■セゾン文化は何を夢みた
私はセゾン文化隆盛後期の世代だったと思う。懐かしい場所、人物、名称の羅列だった。あの頃を振り返りながら読んでいて、様々な文化人が関わっていたことに驚き、感動さえ感じていた。あの”イキオイ”を直に感じられたことが、今の自分を少なからず形成していると思う。細かに注釈が付けられていてわかりやすいのも○。
読了日:01月25日 著者:永江 朗
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■マボロシの鳥
んー…正直、あまりおもしろくなかった。期待が大きかったせいかもしれない。
読了日:01月24日 著者:太田 光
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■SPのお仕事
劇場版SPを見る前に読めばよかったかな。それを抜きにしても、謎な部分を知ることができて面白かった。
読了日:01月16日 著者:チームSP
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■マダガスカルがこわれる
美しい写真(とカメレオン)を見たいがために借りたのだけれど、自然破壊について学ぶことになった。美しい空と相反して焼かれた森。残されたバオバブの木が泣いているように見えた。
読了日:01月16日 著者:藤原幸一
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■アンダスタンド・メイビー〈下〉
上巻を読んですぐさま下巻にうつり、半日で読了。一気に読んだ。続きが読みたい、というよりは読んでいる私自身がその重さから救われたかったから。あまりに重くて辛い小説だった。内容は重くとも、風景のやわらかさにホッとし、日常のひとコマに和んだ。心理描写が鋭いのでたまに共感してしまったり。結果として、主人公がまた歩き出してくれて本当によかったと思う。
読了日:01月13日 著者:島本 理生
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■アンダスタンド・メイビー〈上〉
一言で言うなら、重い…。残りの感想は下巻で。
読了日:01月13日 著者:島本 理生
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■虹色の皿
1作目2作目に続く小西シェフが主人公のミステリかと思いきや、シェフの若かりし頃の連作短編集だった。ここでも一流の料理人への厳しい道のりが描かれている。この年代にありがちな、若さゆえの身勝手さや妙に自信たっぷりな前向きさが、今ではくすぐったく感じる。主人公以外の人物をもっと掘り下げた続編も読んでみたいけど、いかがでしょう?
読了日:01月10日 著者:拓未 司
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■ねむり
昔の短編がこんな風に豪華に一冊の本として生まれ変わるのは贅沢なことだと思う。少し気味悪さを持った装画は小説の気味悪さを増長させている。しかし…こんな終わりかただったっけ?むかーし読んだきりだから本棚を漁って読み直そう。
読了日:01月07日 著者:村上 春樹
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■おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)
前作に続き、クラシック音楽に絡んだミステリ。音楽教育の話はいろんなところで読んだけれど、ただ音楽家であることがいかに難しいかを改めて知る。今作は音楽大学の定期公演の準備中に最初の事件が起こる。そして、第二の事件、第三の犯行予告と続くなかで、あっさり犯人が自白してしまう。意外すぎて拍子抜けした最後に真実があった。言葉で音楽を著すのは難しいだろうに、様々な言い回しで表現された音楽は実に豊かで興味をそそられる。ミステリならば1作目の方がよかったけれど、今作の方がぐいぐい読めた。
読了日:01月06日 著者:中山 七里
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▼読書メーター
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2010年12月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:2264ページ

■木暮荘物語
初三浦氏(どこかの短編を読んでない限りたぶん)。ほんわかした文体でありながら事件はしっかり起こっていて面白い。登場人物が多彩で、いろんな視点から木暮荘での暮らしが語られる。個人的には並木くんが好き。佐伯夫妻はあのあとどうなったかな…。他の作品も読んでみたい。
読了日:12月26日 著者:三浦しをん
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■のだめカンタービレ(25) <完> (講談社コミックスキス)
とうとう終わっちゃいました(涙)。今は充実感と淋しさが混在…。のだめちゃんは凱旋コンサート、千秋センパイは憧れのオペラの指揮を、それぞれ日本で好演。さらなるステップを感じさせて終結。…面白かったけど、やっぱり淋しい!サブキャラが濃いからまだまだ番外編を続けてもいいんじゃないかしら!
読了日:12月23日 著者:二ノ宮 知子
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■タブスおばあさんと三匹のおはなし
ドリトル先生シリーズが大好きでした。ロフティングの挿絵も味があって(そして実に写実的で!)ワクワクしたものです。今回偶然見つけて新たにロフティングのお話(と挿絵)を読んで、懐かしいキモチとともに、古きよき平和な時代を思い浮かべました。やっぱり動物はしゃべらなきゃね!
読了日:12月22日 著者:ヒュー・ ロフティング
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■Cut (カット) 2010年 12月号 [雑誌]
ステキなダブルパー表紙(笑)。内容もステキな対談集でした。宮本と泉谷さんの対談もよかった。自分の好きな人が、他の好きな人に褒められるってなんかくすぐったい。
読了日:12月21日 著者:
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■アレの名前大百科
くだらないけど面白かった。ひとつ読むたびに「へぇ〜!」だった。でも覚えていられるのはこのうちの3つくらいだと思う(笑)
読了日:12月20日 著者:みうら じゅん
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■極上掌篇小説
文庫版が改題されているのに気づかず、読みたくて長いこと探していた本がこれだった。吉田篤弘目当てで読んだけど、いしいしんじの『ミケーネ』がよかった。ネコちゃんを飼っているだけに親近感かわわき、じんわりと暖かくなるお話だった。
読了日:12月19日 著者:いしい しんじ,石田 衣良,伊集院 静,歌野 晶午,大岡 玲,大崎 善生,片岡 義男,勝目 梓,車谷 長吉,玄侑 宗久
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■金曜のバカ
若くて青くて、くすぐったくなるような短編集。とくに『星とミルクティー』『ゴンとナナ』がよかった。星〜はちょうどふたご座流星群の日に読み終わったので、その空気感がよくわかる。ゴン〜は我が家のネコちゃんずを思い浮かべながら読んだ。ペットってこんな風に考えてるんだなあ…と妙に納得。蝦蟇倉市事件で出会い、空色メモリを読んで、かなり好きな感じの作風だと思った。ラノベでもファンタジーでもない青春小説は、不思議と読み心地がいい。
読了日:12月16日 著者:越谷 オサム
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■長い廊下がある家
待望の火村先生シリーズ。短編だけど読みごたえのある作品ばかりだった。中でも、作者も異色作と言っている『天空の眼』が面白かった。有栖がひとりで事件に関わる作品はめずらしく、しかも見事解決させてしまうなんて!いつもは当て馬的な存在も、今回は推理作家らしく自作のトリックに絡ませて解明してみせた。
読了日:12月12日 著者:有栖川有栖
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■シブすぎ技術に男泣き!2
2も面白かった。とくに終盤の解体編が楽しい。ビデオの三脚なんて我が家にもあるから、改めて構造を見てみちゃったりして。身近なものもビックリな技術が詰まった、技術者の努力の賜物なのですね。
読了日:12月07日 著者:見ル野 栄司
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■妄想トリビュート
妄想トリビュートのためにジャパンを買ってるかもしれないほどファンです。やっぱり白シャツ警部がスキ。似過ぎていて笑えます。なぜトミはいない?!(笑)
読了日:12月06日 著者:みずしな 孝之
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■大人かわいい手作りバッグ―私スタイルはハンドメイドで! (レディブティックシリーズ no. 3124)
冬素材でバッグが作りたい!!…実際は、素材がたまるばかりでなかなか実物になってくれません(涙)
読了日:12月04日 著者:
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■シブすぎ技術に男泣き!
絵や文字はともかく、こういうマニアックなギョーカイネタ、好きですvv工業系ってそれだけで難しそうだけど、専門用語以外はわかりやすく描かれていて面白かった。技術もスゴイけど、やっぱり”人”なんだな、と思いました。ネタによってはもっと詳しく描いて欲しいものもあり、物足りなさも感じました。これから2を読みますvv
読了日:12月02日 著者:見ル野 栄司
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■Paris発、パウンド型で50のケーク
装丁?につられてうっかり買ってしまいました。みなさんが言われてるとおり、レシピはあまり使えないのですが、せっかく型もついてることだし(というか、ほぼ型代?)他の本のレシピで作りました。ケークサレとはなんぞや?な私にいろいろ教えてくれた一冊。
読了日:12月01日 著者:Martine Lizambard=著
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■自家製ミックス粉でつくる、なつかしいママの味―粉もの大好き! (MARBLE BOOKS)
図書館で借りたのですが、レシピがステキすぎて買っちゃいました☆自家製、ってのがやっぱりいいんですよね。ドラ焼きやクレープや話題のケークサレも載ってマス。
読了日:12月01日 著者:田内 しょうこ
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▼読書メーター
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2010年11月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2287ページ

■シューマンの指 (100周年書き下ろし)
平凡な音楽教育を受けただけの私には難しすぎるシューマンの解釈。とはいえ、この作品を読みながらシューマンを聴きたくなったのはたしか。読んだあとはまた違った印象を受けるだろう。難解な音楽理論を抜きにすると、主人公の高校時代に同じ学校の生徒が殺され、犯人は誰かというミステリ。最後の手紙は衝撃だった。やられたー!
読了日:11月29日 著者:奥泉 光
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■謎解きはディナーのあとで
執事が有能な探偵をこなす推理小説。こうなると刑事であり財閥の令嬢である主人公はもはやただの飾りにしかならない?!設定はおもしろいが、事件や推理はあっさりと描かれている。あくまでも短編向き。影山という執事の、宝生家に仕える前の経歴が気になる。
読了日:11月29日 著者:東川 篤哉
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■「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1)
たしかにリブロが文化を牽引していた時代があった。仕掛人が今泉氏や小川氏だったとは当時の私はもちろん知らなかったが、リブロの文化的事業にはずいぶんお世話になったし、なによりアール・ヴィヴァンの存在は大きい(エッシャーに出会ったのもアール・ヴィヴァン絡みだった)。本書は文化的背景とともに当時の出版業界の内情や、書店員の求められるものなど、なるほどと思うことが書いてあっておもしろかった。
読了日:11月23日 著者:今泉 正光
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■オルゴォル
新聞連載時に途中から読んでいたので、初めから読めてよかった。今まで朱川作品にはあまり馴染みがなく、こういう形で出会わなければ読まなかったかもしれない。出会いは大事だ。10歳のハヤトが、近所のおじいさんからあずかったオルゴールを、鹿児島の知人に届けるうちにいろいろな大人と出会い、わずかな旅の中で驚くほど成長していく。こどもとは素直で吸収が早い。そんなみずみずしいこどもの内面がとても上手く描かれている。戦争の無残さや生きることの意味をこどもの目線からしっかりと伝えている。桜のメロディに涙。
読了日:11月22日 著者:朱川 湊人
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■オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)
<再読>文庫版と比べながら読みました。話に聞くほど大幅改稿というワケでもなく、描写が多少違うところがある程度。より簡潔になっていたり、読者がわかりやすいよう配慮があったりする。個人的には一部、単行本の方がよかった部分もあり、やっぱり所有したいなあ。今回読み直して改めて傑作だと思った。アヒルと鴨〜とかラッシュライフとか、確かにこなれてはいるけれど、こういう新鮮なワクワク感はなかったかも(それはもう伊坂作品の面白さを知ってから読んだというのもあるけど)。
読了日:11月18日 著者:伊坂 幸太郎
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■ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2010年 12月号 [雑誌]
エレカシのアルバム完成!ライヴ前の予習に、と読みました。が、あれこれ語る前に、聴け!!デス。
読了日:11月17日 著者:
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■神様のカルテ 2
今回は、地域医療にさらにスポットをあてたような辛くも深い話だった。医者である前に人間です。…たしかに普段私たちは、そんな基本的で大事なことを失念しているかもしれない。だからこそ応援したい。なんとか良い方向に転ばないかともがくイチ先生たちに、希望があるようにと祈らずにはいられない。大狸先生と古狐先生のエピソードに涙。ふたりの約束を3人の若者が引き継いでいってくれると信じたい。とかく暗くなりがちな物語に、ハルの存在は一筆の彩りを与えてくれる。
読了日:11月13日 著者:夏川 草介
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■声出していこう
とても読みやすかった。いつもタイトルだけで手にとっているので、朝倉さんの作品をたくさん読んでいるわけではないけど、今まで読んだものはみんなヒットだった。ひとはみんないろいろ思い悩むことがあるけれど、声に出してみれば案外乗り越えられそうだったり、悩むほどのことでもなかったことに気づく…。自分の人生では自分が主人公だけど他人の人生ではそれほど特別な存在ではない、というくだりに苦笑い。様々な年代の主人公たちが抱える悩みにリアル感があり、人物を描くのが上手いと思った。で結局、犯人はどうでもいい感じ?!
読了日:11月11日 著者:朝倉 かすみ
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■寝ても覚めても
今回も主人公の女の子が関西弁でよかった。何気ない会話になんだかホッとする。柴崎さんの関西弁はすごく好き。さて、久しぶりの小説。相変わらずふわふわとした恋愛描写で、こちらはリアルさを感じられない。まわりの風景描写が多すぎて登場人物の心の動きはあまり描かれてなく、読者がなんとなく想像するしかないのでしょうか。終盤の二転三転には驚いた。荊の道を選ぶなんて!努力の結果がどうなったのか、麦がどうしてるのかも気になったけど、とにかく、朝ちゃん勇気あるなぁ。
読了日:11月07日 著者:柴崎 友香
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▼読書メーター
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2010年10月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:1787ページ

■空想オルガン
弱小吹奏楽部もよいよコンクール出場!しかし、地区大会も県大会も舞台のことはあまり追求せず、その周りで起こっていることが描かれている。事件で出会ったセイジョとちゃっかり仲良くなっていたり、渡邉さんのいうようにチカちゃんには出会った人をみんな味方につけてしまう不思議な力があるのね。大人の世界の厳しさの中にも穏やかな優しさが垣間見られる。次は3年生になってのお話になるのでしょうか。またメンバーが増えるようだし、普門館目指して活躍するエピソードを楽しみにしてます☆
読了日:10月31日 著者:初野 晴
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8265126

■アリアドネの弾丸
シリーズ最新刊。今回もまた大がかりな仕掛けでどんなトリックが?!と思っていただけに、パズルのピースが最後にカチッとはまるように解決したのには爽快だった。田口センセは確かにいい人だけど、最終的には白鳥さんがいないとダメなのね…。彦根センセの大阪の案件、ってのも気になる。岬にスリジエハートセンターはできず、エーアイセンターができる、ということがブレイズメスの答なのでしょうか。
読了日:10月22日 著者:海堂 尊
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/8146601

■ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2010年 11月号 [雑誌]
バンプインタビュー後半。いよいよ新曲発売!写真からは、相変わらず仲のよい空気が溢れてくる。早く逢いたいな。藤くんの穏やかな笑顔に癒されちゃいますvv
読了日:10月11日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7993573

■MUSICA (ムジカ) 2010年 09月号 [雑誌]
読まずに新曲OA待ってました!次はライヴだよ藤くん!!
読了日:10月10日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7970226

■マリアビートル
なんだろう、この爽快感。何人もの人間が殺されているのに、読後感は爽やかとしか言えない。車内で複数人に手をかけた七尾をなぜ応援してしまうのか。身近にいたら関わらないでいたい存在の木村を救ってやりたいと思うのはなぜなのか。王子をなんとかしてぶん殴ってやりたいと人ごとなのに憤るのはなぜなのか。すべて作者に躍らされていたようである。が、楽しいダンスだった。終盤、もはや八方塞がりかと思ったのに木村夫妻が新幹線に乗り込んだ時点で、なぜかこの状況を打破してくれる!と信じていた。快哉。
読了日:10月10日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7969932

■モリオ
2時間あまりで読了。さらさらと読める心地よい文章だった。「かもめ食堂」や「トイレット」などの映画監督の初小説作品。表題作の主人公モリオは映画トイレットの長男、モーリーと設定がほぼ同じ。映画が先か小説が先か?不明だが、小説の表紙はモーリーそのもの。ミシンの刻むリズムは確かに心地よい。ひだり布地屋のおばさんは絶対にもたいまさこだ!もうひとつの作品「エウとシャチョウ」の方が好き。猫の話はそれだけでツボだ。ほわほわと暖かく(そして少し淋しく)なるお話だった。
読了日:10月07日 著者:荻上 直子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7930773

■花よりも花の如く 8 (花とゆめCOMICS)
ドラマのメイキング集。ドラマ編の7巻とセットで読むとさらに面白い。能のことも用語など、だいぶわかってきた(つもり)けど、そろそろ恋愛要素も欲しいかな。
読了日:10月07日 著者:成田 美名子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7926900

■闇の喇叭 (ミステリーYA!)
最後までその世界に馴染めないままだった。こんな結末は重すぎる。アリスでここまで読みづらかったのは初めて…。やはり火村先生シリーズが好きだな。
読了日:10月05日 著者:有栖川 有栖
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7905670

■体脂肪計タニタの社員食堂 ~500kcalのまんぷく定食~
うちの会社にも欲しい社食。いや、近所の定食屋さんでもいい!毎日食べたいメニューばかり。ただ、こども向きにはアレンジが必要かと思われます。写真では茶色のものが多く、食材は豊富なのに彩りがイマイチなのが残念。
読了日:10月04日 著者:タニタ
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