2012年6月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2847ページ
ナイス数:114ナイス
■光
昭和の雰囲気が色濃く残る少年時代の物語。モノがなくても自然に溢れた環境で生き生きと遊ぶ少年たち。大人が野遊びを教えたり優しく身守ってくれる中、自分の弱さと向き合いながら少しの勇気を振り絞って闘う日々。光の色にも種類があるように、ブラックでもホワイトでもない道尾さんに惑わされて、フォントの異なる2種類の文体にまんまと騙されてしまった。こういう作品も書くんですねぇ。新鮮。道尾作品12作目。
読了日:06月27日 著者:道尾秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20161429
■東京スカイツリーに男泣き!
男泣きシリーズ、東京スカイツリー編。元エンジニア目線で設計から内部まで嬉しいネタ満載☆…と期待したけれどそれほどでもなかった。万人にわかるようなネタでなく、ミルノさんにしか描けない細部をマニアックに描いてくれたらよかったのにな。物足りなかった。残念。今は無き対馬オメガ塔を知ることができたのはよかった。
読了日:06月24日 著者:見ル野 栄司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20035999
■屋上ミサイル〜謎のメッセージ (『このミス』大賞シリーズ)
屋上部。顔ぶれ以外は設定も過去の事件もすっかり忘れてた…。ところどころ穴の空いた記憶をなんとか蘇らせながら読み進める。ボヤ騒ぎから始まった一連の事件。関連性があるのかないのか、事件が端的でつかみづらいなぁと思っていたが、暗号が出てきたあたりから一気に加速して読み切った。そうか、それで「謎のメッセージ」なのか。前作よりミステリー感は薄れたが、暗号解きは楽しかった。3人が見つけられなかった陸上部や小説内の暗号も見てみたかった。
読了日:06月24日 著者:山下 貴光
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20035387
■GO! GO! アリゲーターズ
山本さんのお仕事シリーズ、独立リーグ球団編。離婚して地元に戻り、 なんとか見つけた仕事が独立リーグの球団職員という茜。息子とのふれあいもそこそこに(何と言っても離れて暮らしているのだから!)貧乏球団の選手たちに関わるうちに愛着が湧いていく。 球団運営というのは目新しくて面白いテーマだったが、今回の主人公にはあまり入り込めなかった。彼女の日常をもっと広げたり、息子との週イチの逢瀬の描写やシングルマザーだけどがんばっているんだというシーンがもっと欲しかったかな。イチゴちゃんは楽しんごのイメージでした☆
読了日:06月20日 著者:山本 幸久
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19930796
■探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)
文庫の方がユーザーが多いけれど、ハードカバーで読んだのでこちらに。ススキノ探偵(便利屋?)シリーズで、たしか長編5作目だったはずだけどしばらく読まないうちに15年も経ってるって…(−_−;)。その間だいぶ増量した"俺"が昔の女に偶然再会し、その依頼でトコタンという閉鎖的な田舎町へ行くことにーーー。今回も暴力シーンはこれでもかと出てくるが、消えた少年がまた無残な死に方をしたのが悲しい。これがハードボイルドだと言わんばかりのこだわりの数々に、平和に生きられない"俺"らしさを感じる。センザキ老人のタフさがいい。
読了日:06月17日 著者:東 直己
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19873128
■旅屋おかえり
売れないタレント、丘えりか。略して『おかえり』。旅番組を細々と続けてきた"おかえり"だが、とうとう番組が打ち切りに。途方にくれているところへある依頼が入る。それは依頼人に代わって旅をすること。旅番組のノウハウを活かし、ハプニングもネタへと昇華できるその人柄で見事、納品を終える。そして旅屋を始めることになった。行く先々で出会う人、景色、思い出、様々なものを持ち帰り成果物として依頼人に届ける。旅へ出る。旅から帰る。大切なことは帰る場所があること。おかえりを通して触れるふるさとに誰でもが帰れるのが一番のお土産。
読了日:06月14日 著者:原田 マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19790828
■花のようする (一般書)
一日で読了。一文無しのデイトレーダーとそろそろ下り坂の女優の愛の物語。はじめはつかみどころがなく、何度も冒頭へ戻って読み直すことを繰り返したが、洋館と出会ったあたりから物語が正しく動きだし、一気に駆けるように読んだ。途中、段落のない見開き2ページに『ぼくらのひみつ』の恐怖(!)を思い出したが、すぐに現実世界へ戻って来てくれたので心底ホッとした(^_^;)
読了日:06月13日 著者:藤谷治
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19790818
■僕らのご飯は明日で待ってる
あ、上村って女子だったんだ。というところから始まり(だって上村って不思議な話し方するじゃないですか)、世捨て人の葉山くんとの恋路を温かく見守っていました。家族から反対され一時は別れたふたり。けれどお互いが一緒にいることが自然、というゆるぎない自信を得て、結婚。おだやかな暮らしぶりに安心していたところへ新たなる試練が降りかかるーーー。もうどこまで辛い思いをさせるんだ、安直な幸せでいいじゃないか、と瀬尾さんをちょっと恨みました。お気楽に読み始めたものの、読後は重かったです。末長くふたりが幸せでありますように。
読了日:06月11日 著者:瀬尾まいこ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19790809
■おかえり、Mr.バットマン
タイトルが気になって借りてみた。ーーー売れない翻訳家が自分のことをバットマンと呼ぶ。翻訳家は作家と読者の両方のいいとこ取りだからだ。翻訳家というのは儲からないらしい。教師の妻と離婚して自立を目指すための苦悩の日々から、突如世界的ベストセラー作家の娘をホームステイで預かるという慌ただしい日々に。結局は夫婦が元サヤに収まるんだけど、作家の娘と駆け落ちしたあたりから話が急展開。もう少していねいに描いてもよかったのでは?夫婦は元サヤだけど、親子のほうはどうなったんでしょうね。
読了日:06月07日 著者:佐川 光晴
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19619822
■ナミヤ雑貨店の奇蹟
うるっとじわっと来た。不思議な縁で繋がれたちょいワル3人組とナミヤ雑貨店。時空を超えて伝えたものが回り回って結局は自分たちの元に返ってきたとき、3人組はどんな行動を起こすのか。浪矢家の謎が中盤で明かされてしまうあたりに東野さんの自信みたいなものを感じた。視点も毎回違うので飽きさせない。東野作品はそれほど読んではいませんが、こういうハートフルな小説も書くんだと少し驚きました。
読了日:06月05日 著者:東野 圭吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19618936
▼2012年6月の読書メーターまとめ詳細
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▼読書メーター
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読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2847ページ
ナイス数:114ナイス
■光
昭和の雰囲気が色濃く残る少年時代の物語。モノがなくても自然に溢れた環境で生き生きと遊ぶ少年たち。大人が野遊びを教えたり優しく身守ってくれる中、自分の弱さと向き合いながら少しの勇気を振り絞って闘う日々。光の色にも種類があるように、ブラックでもホワイトでもない道尾さんに惑わされて、フォントの異なる2種類の文体にまんまと騙されてしまった。こういう作品も書くんですねぇ。新鮮。道尾作品12作目。
読了日:06月27日 著者:道尾秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20161429
■東京スカイツリーに男泣き!
男泣きシリーズ、東京スカイツリー編。元エンジニア目線で設計から内部まで嬉しいネタ満載☆…と期待したけれどそれほどでもなかった。万人にわかるようなネタでなく、ミルノさんにしか描けない細部をマニアックに描いてくれたらよかったのにな。物足りなかった。残念。今は無き対馬オメガ塔を知ることができたのはよかった。
読了日:06月24日 著者:見ル野 栄司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20035999
■屋上ミサイル〜謎のメッセージ (『このミス』大賞シリーズ)
屋上部。顔ぶれ以外は設定も過去の事件もすっかり忘れてた…。ところどころ穴の空いた記憶をなんとか蘇らせながら読み進める。ボヤ騒ぎから始まった一連の事件。関連性があるのかないのか、事件が端的でつかみづらいなぁと思っていたが、暗号が出てきたあたりから一気に加速して読み切った。そうか、それで「謎のメッセージ」なのか。前作よりミステリー感は薄れたが、暗号解きは楽しかった。3人が見つけられなかった陸上部や小説内の暗号も見てみたかった。
読了日:06月24日 著者:山下 貴光
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■GO! GO! アリゲーターズ
山本さんのお仕事シリーズ、独立リーグ球団編。離婚して地元に戻り、 なんとか見つけた仕事が独立リーグの球団職員という茜。息子とのふれあいもそこそこに(何と言っても離れて暮らしているのだから!)貧乏球団の選手たちに関わるうちに愛着が湧いていく。 球団運営というのは目新しくて面白いテーマだったが、今回の主人公にはあまり入り込めなかった。彼女の日常をもっと広げたり、息子との週イチの逢瀬の描写やシングルマザーだけどがんばっているんだというシーンがもっと欲しかったかな。イチゴちゃんは楽しんごのイメージでした☆
読了日:06月20日 著者:山本 幸久
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19930796
■探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)
文庫の方がユーザーが多いけれど、ハードカバーで読んだのでこちらに。ススキノ探偵(便利屋?)シリーズで、たしか長編5作目だったはずだけどしばらく読まないうちに15年も経ってるって…(−_−;)。その間だいぶ増量した"俺"が昔の女に偶然再会し、その依頼でトコタンという閉鎖的な田舎町へ行くことにーーー。今回も暴力シーンはこれでもかと出てくるが、消えた少年がまた無残な死に方をしたのが悲しい。これがハードボイルドだと言わんばかりのこだわりの数々に、平和に生きられない"俺"らしさを感じる。センザキ老人のタフさがいい。
読了日:06月17日 著者:東 直己
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■旅屋おかえり
売れないタレント、丘えりか。略して『おかえり』。旅番組を細々と続けてきた"おかえり"だが、とうとう番組が打ち切りに。途方にくれているところへある依頼が入る。それは依頼人に代わって旅をすること。旅番組のノウハウを活かし、ハプニングもネタへと昇華できるその人柄で見事、納品を終える。そして旅屋を始めることになった。行く先々で出会う人、景色、思い出、様々なものを持ち帰り成果物として依頼人に届ける。旅へ出る。旅から帰る。大切なことは帰る場所があること。おかえりを通して触れるふるさとに誰でもが帰れるのが一番のお土産。
読了日:06月14日 著者:原田 マハ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19790828
■花のようする (一般書)
一日で読了。一文無しのデイトレーダーとそろそろ下り坂の女優の愛の物語。はじめはつかみどころがなく、何度も冒頭へ戻って読み直すことを繰り返したが、洋館と出会ったあたりから物語が正しく動きだし、一気に駆けるように読んだ。途中、段落のない見開き2ページに『ぼくらのひみつ』の恐怖(!)を思い出したが、すぐに現実世界へ戻って来てくれたので心底ホッとした(^_^;)
読了日:06月13日 著者:藤谷治
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19790818
■僕らのご飯は明日で待ってる
あ、上村って女子だったんだ。というところから始まり(だって上村って不思議な話し方するじゃないですか)、世捨て人の葉山くんとの恋路を温かく見守っていました。家族から反対され一時は別れたふたり。けれどお互いが一緒にいることが自然、というゆるぎない自信を得て、結婚。おだやかな暮らしぶりに安心していたところへ新たなる試練が降りかかるーーー。もうどこまで辛い思いをさせるんだ、安直な幸せでいいじゃないか、と瀬尾さんをちょっと恨みました。お気楽に読み始めたものの、読後は重かったです。末長くふたりが幸せでありますように。
読了日:06月11日 著者:瀬尾まいこ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19790809
■おかえり、Mr.バットマン
タイトルが気になって借りてみた。ーーー売れない翻訳家が自分のことをバットマンと呼ぶ。翻訳家は作家と読者の両方のいいとこ取りだからだ。翻訳家というのは儲からないらしい。教師の妻と離婚して自立を目指すための苦悩の日々から、突如世界的ベストセラー作家の娘をホームステイで預かるという慌ただしい日々に。結局は夫婦が元サヤに収まるんだけど、作家の娘と駆け落ちしたあたりから話が急展開。もう少していねいに描いてもよかったのでは?夫婦は元サヤだけど、親子のほうはどうなったんでしょうね。
読了日:06月07日 著者:佐川 光晴
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19619822
■ナミヤ雑貨店の奇蹟
うるっとじわっと来た。不思議な縁で繋がれたちょいワル3人組とナミヤ雑貨店。時空を超えて伝えたものが回り回って結局は自分たちの元に返ってきたとき、3人組はどんな行動を起こすのか。浪矢家の謎が中盤で明かされてしまうあたりに東野さんの自信みたいなものを感じた。視点も毎回違うので飽きさせない。東野作品はそれほど読んではいませんが、こういうハートフルな小説も書くんだと少し驚きました。
読了日:06月05日 著者:東野 圭吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/19618936
▼2012年6月の読書メーターまとめ詳細
http://book.akahoshitakuya.com/u/46133/matome
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