2012年4月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2614ページ
ナイス数:85ナイス

■少女は卒業しない
廃校になる高校での最後の卒業式。そのたった一日の、早朝から翌日の夜明けまでを綴った連作集。各章、卒業生や在校生の視線から去りゆくものへの思いが語られる。主人公は全員女子。浅井さんて男子なのに、JKのココロの機微がうまく表現できていてすごい。というか、毎回女性の描き方が絶妙だ。若い時にしか書けない世界もあるだろうから、今後の作品も楽しみに待ちたい。
読了日:04月29日 著者:朝井 リョウ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18695370

■高原のフーダニット
待望の火村センセシリーズ。やっぱりこのシリーズが一番好きだな。昔のシリーズ化されていない重厚な長編(マジックミラー、幻想運河、幽霊刑事など)も好きだけれど、その世界に入りこむのに少し時間がかかる。シリーズものは、キャラクターは熟知しているからあとは背景と目の前の事件について考えればいい。ということで、本作は安心して読める中編3編からなる作品。一つ目の事件。の前に、叙述トリックに悩むアリスがいい。叙述に気をつけよ、と思いつつ海外でさっそく騙された。
読了日:04月23日 著者:有栖川 有栖
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18695559

■ドリトル先生の世界
ドリトル先生はやっぱりおもしろい。オトナになって読んでも全然色褪せない。訳者の南條さんだからこその愛情のこもった解説本。ひとつひとつの解説になるほど〜となる。そして、絶版になった新書版にはついていなかった巻末付録の登場人物(動植物)大事典。あれだけ長いシリーズだと名前だけではどんな人物(動植物)か忘れてしまうこともしばしばだったのでものすごくありがたい。全集を誰かに贈るときにはこの本もつけてあげよう。
読了日:04月21日 著者:南條竹則
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18368080

■ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
ビブリア古書堂の第二弾。みなさんも書いてるように、今回は栞子さんと五浦くんの過去がメイン。とくに栞子さんのお母さんについては衝撃的だった。マンガの古書についての話かと思えば続きがあり…なんだかすっきりしないままでした。でも、ふたりの関係が少しは前進したようで次の巻がまた楽しみ。できればお母さんのこともいつか回収してくれるといいなぁ。
読了日:04月20日 著者:三上 延
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18367677

■東京スカイツリー成長記 匠の技で天空へ
一番のオススメは、定点観測でスカイツリーが徐々にできあがる姿が見られること。当たり前だけれど、スカイツリーは突如として出現したわけではなく、たくさんの人々の尽力によって造られた。外側から内部から、デザインや照明や『赤いキリン』によるタワー建設まで、最高の職人技が紹介されている。イチ消費者としては商業施設と見てしまいがちだが、建造物として見た方が格段におもしろい。
読了日:04月20日 著者:川端 淳司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18330581

■本屋大賞2012
いただきました☆ふたつ!!これを読むと知らなかった本の実に多いこと。まだまだ読みたいものがたくさんあるけれど、次の本屋大賞はもう始まっている。時間が足りな〜い。
読了日:04月20日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18330320

■雨の塔
あねもね掲載作の本編。スピンオフ版の時に感じたが、こういう耽美な世界を、儚さを失わずに美しく描いている。登場人物の生い立ちや学園の背景などにもう少し解説が欲しいところだけれど、細かく描かれないことによって秘密を共有しているキモチにもなれる。彼女たちのその後(果たして未来はあるのか)を描く続編なり、また誰かににスポットをあてたスピンオフなりをまた読みたい。
読了日:04月17日 著者:宮木 あや子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18367635

■Happy Box
ハッピーな文字が名前に入っている作家さんたちのアンソロジー。伊坂さん目当てで借りたけれど、他の作品もよかったなぁ。山本さんが珍しく毒っぽい主人公で新鮮。小路さんの死神、伊坂さんの死神に負けてません。伊坂さんの主人公に毎回密かに惹かれちゃう自分ってどうなんだろう…と思ったり(^_^;)。じんわりとほっこりでした。
読了日:04月16日 著者:伊坂 幸太郎,小路 幸也,山本 幸久,真梨 幸子,中山 智幸
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235748

■荻窪 シェアハウス小助川
真綿荘とかてふてふ荘とか、そんなイメージで借りてみた。元医者だった家を改装したシェアハウスに住むことになったスーパー家事プロの佳人。同居する家族のような他人と触れ合う中で自分の道を模索する姿が描かれる。終盤の進路についての流れが急というか唐突な感じがして、ここはもう少し丁寧に描いて欲しかった。佳人が少し…いや、だいぶ草食系だけれど、フェミニストだらけの男性陣は高感度高し!ここに住んでみたいなぁ。
読了日:04月14日 著者:小路 幸也
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235733

■PK
一回読んだだけではわからないので、収納スペースがなく毎回伊坂さんの新刊が出るたびに泣く泣く図書館予約をする私が、買いました!!少しずつリンクする3つのお話が時間交差もバラバラで描かれているので、全体を把握するのに時間がかかりましたが、うん、深い。大切なことをバシッと一言で言っているわけではないのに、いつの間にかココロに染み込んでいる。静かに勇気づけられる作品です。
読了日:04月12日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235703

■文芸あねもね (新潮文庫)
やっぱり本は神、いや、紙ですよ。電子書籍を本気で買おうと悩んだけど待っててよかった。手に取るといろんな重みを感じる。収められている作品はみんなおもしろく、初めて出会う作家さんもいてお得感満載。お目当ての豊島さん、作風が変わってなくて嬉しい。もっともっと読みたいのでいつか復帰してください!!初読み南さん、実生活をここまで暴露していいのでしょうか!暴走っぷりがおもしろかった。宮木さん、なんだか気になる世界観。本編も読みます。他の作家さんの作品もいろいろ読んでいきたい。山本センセも新作もそろそろ…!?
読了日:04月07日 著者:彩瀬 まる,蛭田 亜紗子,三日月 拓,南 綾子,豊島 ミホ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/18235719


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