2011年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2520ページ
ナイス数:54ナイス

■おかしな本棚
2回目の図書館にて読了。こういう本は借りてちゃダメだなと実感。所有して、じっくりゆっくりもったいぶって読むのに適している本。いいお値段なので即買いはできないんだけれど。構成は後半の方が読みやすい。棚の写真とコラムが続いている方がすぐにめくって確認できていい。前半はしおりが2本必要では?吉田さんたら面倒なデザインにしたなぁと思ったほど。本棚紹介の合間に、紙質の違うもので未刊行本や制作日記をはさんだあたりもニクイ。おもちゃ箱のような楽しさ。これは自分ご褒美用に(いつか)買おう!
読了日:08月31日 著者:クラフト・エヴィング商會
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13105653

■ニッポンの嵐 ポケット版
これは意外にもおもしろかった。嵐メインのイロモノでもなく、学校図書にありがちなマジメすぎるものでもなく、地方の文化や手仕事や失われそうな自然や、そしてそこで暮らすひとびとにスポットを当てて、あくまでも聞き手として嵐が出てくる。たしかに画面(えづら)はいいから他の人がやったらここまで発信できるのか…という知名度に頼った企画かもしれないけれど、あくまでも学校図書という前提ならば、知らなかったものに触れることのできるよい機会だったのではないでしょうか。
読了日:08月30日 著者:嵐
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13089825

■パパは今日、運動会
山本幸久のお仕事シリーズ〜文具メーカー編〜………と思っていたら、職場の内部を描くのではなく、タイトル通り文具メーカーの社内運動会の一日を描いた作品でした。登場人物もりだくさん。みんななにかしらのエピソードを持っている。それらをおもしろおかしく、ホロリとしたり、時に不穏に、競技と絡めて描いていく。山本さんは人を描くのが本当にうまい!最後は運動会に参加したかのような爽快感。楽しかった!2時間ドラマにしたらすごくおもしろそうだけど、いかがでしょう。
読了日:08月29日 著者:山本 幸久
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13082958

■GF(ガールズファイト)
戦う女性を主人公にした短編集。再起を賭ける元アイドルや白バイ警官になりたかったバイク乗りの少女の闘いや、モンスターペアラントにより転校せざるをえなかった小学生の話など多種多様。中でもシーズン到来のスケーターを描く『銀盤がとろけるまで』がよかった。女性の心理描写がうまい!
読了日:08月26日 著者:久保寺 健彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13051715

■虹色と幸運
今回はストーリー性が高くすんなり世界に入り込めた。3人の女性を軸に、恋愛、家族、仕事をテーマにしながら約一年間を描いていく。大学職員のかおり、イラストレーターの珠子、3人の母でありながら雑貨店を経営する夏美。3人3様の悩みをそれぞれクローズアップして描いていくスタイルは雑然としていながらもTVのように場面がパッと切り替わるかのようで、それほど読みづらくはなかったように思う。3人の中で誰が一番自分に近いだろうか…と考えながら読むのは楽しかった。けど、そろそろ全編関西弁の本が読みたいです、柴崎さん!
読了日:08月25日 著者:柴崎 友香
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/13051269

■骸の爪
真備シリーズ2作目。背の眼から続けて読んだので作品の空気に入りやすい。今回は山奥の仏所が舞台で、仏像に纏わる過去の事件と、現在で起こる哀しい事件に真備、道尾、北見の3人が遭遇する物語。かなり最後の方まで犯人はあのひとだ!と目星をつけていただけに、唐突すぎる真犯人の登場にしばし呆然。作者の道尾さんは昔から騙すのが上手い人なんですね。でもあのひとだけは死なないで欲しかった。それがなければ読後感はかなり軽いものになっただろうに…。道尾作品11冊目。
読了日:08月17日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12877086

■背の眼
長かった。けれど長さを感じさせない筆力でぐいぐい読ませてくれた。オカルト系は苦手だけど、道尾さんのデビュー作とあっては読まないわけにはいかないだろう。天狗の民話と心霊ものを掛け合わせた重厚な物語だった。読後感は重めだけれど、語り手である道尾の普通さで軽減された。これで堂々と(?)真備シリーズが読める!道尾作品10冊目。
読了日:08月13日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12783466

■てふてふ荘へようこそ
格安物件の入居条件は、ある人物との同居だった−。○○荘…といえばなんだか入居者たちのいろんなドラマが読めそう!と思って借りたけど、ドンピシャリ!ビックリな設定に驚きつつ読み進めると、温かいものがじんわりとしみてくる。前半のお部屋は温か系のお話だったけど、だんだん不穏な雰囲気になり、最後直前のエピソードではなんだか重い。それでもなんとかココロを通わせ目的を果たす入居者たち。寂しさを抱えながらラストのエピソードはまさかの展開。うーん、読ませる。生きることに向き合うのが下手な人たちにオススメ。
読了日:08月10日 著者:乾 ルカ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12783254

■龍神の雨
また騙されたー!道尾さんてばミスリードの天才!まだまだ読みが甘いということを痛感した作品。それにしても悲しい事件でした。こういう犯人像は小説の中にもよくいるけれど、本当に気味が悪かった。ふたつの家族がどうか明るい道を進めますように。道尾作品9冊目。
読了日:08月03日 著者:道尾 秀介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/12600295


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