2010年7月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3630ページ

■ぼくらのひみつ (想像力の文学)
読後感がすっきりしない。船に乗れ!がすごく好きで、友人知人に宣伝しまくっていたのに、その後の作品がこれだとなんか申し訳ない感じ。序盤は設定の面白さで読めたけど、途中からは時間が停まった謎が解明されるのを祈るように、ひたすらページを繰るだけだった。結局解明されず、自分なりの解釈をつけようと思ってはみたけど…想像力が足りないのか、できませんでした。いちおう再生の物語なのかなぁ。想像力の文学というよりは不条理の文学でした。
読了日:07月29日 著者:藤谷治
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7007415

■Railway Stories
大崎さんの本はちゃんと読み通せたことがなく、最後まで読めたのはこの作品が初めて。短編集というのも大きいかもしれない。1日というか半日でさらりと読めてしまった。穏やかな語り口で、はるか昔の過去から少し前の過去まで、電車にからめて綴る自伝のようなフィクションのようなお話たち。最後の確かな海と〜が一番好きかも。禁煙でみっともないまでに苦しむ自分と、遠く離れた病床の父との、煙草を介した思い出たちが胸を打つ。ブックデザインも変わっていて(有栖川有栖にもあったけど)藁半紙のような紙質が軽くて、読みやすかった。
読了日:07月28日 著者:大崎善生
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/7002554

■蝦蟇倉市事件2 (ミステリ・フロンティア)
1(特に道尾作品)を真剣に読み解きすぎたせいか、2は気力が続かず…(笑)。ミステリとはいえども謎解きというよりは、ただ犯人のわかっている小説を読んだ、という感じかな。簡単に手のうちが明かされてしまって少し物足りない。…いや、結末がわからないとなおさら不完全燃焼だから、やはり犯人は誰だか明記されてた方がいいのだ(笑)
読了日:07月27日 著者:秋月 涼介,北山 猛邦,米澤 穂信,村崎 友,越谷 オサム,桜坂 洋
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6985592

■達人山を下る
どうやら私は勧善懲悪が好きらしい。正義が政治に負けて山篭もりを始めた武道の達人おじいちゃんが、孫娘の危機のために山を下り、世の中の悪事を成敗する痛快な作品。2章目から語り手が孫娘の妹に変わるけど、文章がくだけすぎて軽さばかりが目立ってしまったのが残念。
読了日:07月26日 著者:室積 光
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6973705

■蝦蟇倉市事件1 (ミステリ・フロンティア)
<再読>前回は図書館の返却期限が間近でサラーっと読んでしまったので、今回はじっくりゆっくり読みました。前回は知らなかった道尾作品の誤植。今回読み終えて最後の人物に納得したのに、あと書きで『?』になり、過去のみなさんの感想を読んで誤植を知ったという…(汗)余計混乱しちゃいました。いったい誰なんスカ。
読了日:07月26日 著者:道尾 秀介,伊坂 幸太郎,大山 誠一郎,福田 栄一,伯方 雪日
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6972667

■バイバイ、ブラックバード
読み終わってしまった。大切にじっくり読んでいたのに、『その先』が知りたいばかりに1日で読了。優しくてお人よしな星野くんに明るい未来を!傍若無人な繭美の存在が清々しくさえ感じられるラストシーンが秀逸。軽く感動。映像化するなら星野くんはやっぱり堺雅人で(笑)
読了日:07月23日 著者:伊坂 幸太郎
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6929172

■床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
映画を見る前に読んでみました。昔の作品なので言い回しが古い感じでしたが、子供のころにクリスティを読んだ時のような懐かしい気分になりました。人間から借りたものを工夫して自分たちの生活の一部にする描写にワクワク!小人の存在を信じて、それを守る人間がいた古きよき時代のお話。
読了日:07月19日 著者:メアリー ノートン
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6911698

■Talking Rock ! (トーキング・ロック) 2010年 07月号 [雑誌]
アジカンの新譜のインタビュー特集。昨年あたりからまたアジカン熱が復活してたので、嬉しい一冊。
読了日:07月15日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6973814

■やさしい素材でつくるナチュラル服と小物
作りたい作品ばかりで目移りしちゃいます。今はヨーク入りのスカートを製作中。
読了日:07月15日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6839855

■1年中着たい!かわいいワンピースとスカート
とりあえず型紙をコピー。麻ややわらかい素材の作品が多いので、夏の間にひとつふたつ作りたい。
読了日:07月15日 著者:
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6839726

■「1テーマ5分」でわかる世界のニュースの基礎知識
もっと早く池上本を手に取るべきでした。本当にわかりやすくて、政治や歴史をもう一度学びたくなります。
読了日:07月14日 著者:池上 彰
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6839655

■カッコウの卵は誰のもの
今まで東野作品をほとんど読んで来なかったのは、いつの時代なのかわからないような古臭さがあったからだけど、ごめんなさい、もうそんなことは言いません。面白かった!久々に重厚なミステリを読んだ、という気がした。娘は誰の子どもなのかという謎を軸に、様々な人間の思惑が噴出していく。徐々に謎は解き明かされるが、失われたものが多いなか、救いの残るラストが良い。
読了日:07月13日 著者:東野 圭吾
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6818619

■ペンギン・ハイウェイ
すごくよかった。夜は〜以外、もりみー作品を最後まで読み通せたことはなかったんだけどこの作品は一気に読んでしまいました。主人公は、少し…いやかなり大人びた小学4年生のアオヤマくん。小生意気で探究心旺盛で、自分をちゃんと子どもだとわかっているところが素直で好感が持てる。他の登場人物も良い。理解ある両親、共通の趣味を持つ友達やライバル、そして歯科医院のおねえさん。ペンギンが住宅街に現れたことから、アオヤマくんたちの冒険が始まる。ワクワクしつつも切ないひと夏の物語。
読了日:07月11日 著者:森見 登美彦
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6796853

■和菓子のアン
一時期、坂木作品に出てくるすべての”いいひと”に軽い嫌悪感を感じたものだったけど、最近人間関係に疲れてるのかなぁ…その存在に安心する。今回の作品も、主人公のおいしいもの大好きなアンちゃん、推理も仕事もできる店長の椿さん、乙女男子立花くん、アルバイトの元ヤン桜井さんを中心に、デパートの和菓子屋さんを舞台に遭遇する不思議な謎を解いていく。ほんわかと安定した読後感。例によって和菓子食べたくなった(笑)
読了日:07月05日 著者:坂木 司
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6776007

■Lisette リネンの服作り
スカート作りました。高校時代は家庭科(特に裁縫)が大嫌いだったのに、嘘みたいな展開です。簡単です。まっすぐ縫うだけでいいのです。夏はやっぱりスカートだね。
読了日:07月01日 著者:Lisette
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6776322

■あられもない祈り
この人の、失われたものへの切な過ぎる痛みの描き方が好きだった。今回もきっと深く読めばココロに入ってくるのだろうけど、DVや自傷行為の方が前面に感じられ、疲れて二度読みができなかった。『わたし』の震えにも『あなた』の弱さにも共感できず、最近の自分は表面的なものを追いかけすぎるのかなと反省させられた作品でした。
読了日:07月01日 著者:島本 理生
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/6665760


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