棟居刑事の恋人たちの聖地/森村誠一
2009年7月20日 読書棟居刑事、時を書ける殺人を追う!渋谷スペイン坂にある「恋人たちの聖地」。異次元への空港であるこのカフェに、殺人の濡れ衣を着せられた男が逃げ込んだ―。
オドロキのことにオトナになってから森村誠一を読むのはたぶんハジメテです。
子どもの頃は早熟でねー。
おにーちゃんやおとーさんの書棚を漁って、ナナメ読みなんかしてました。
たぶん理解できてなかったと思います。
でも”棟居刑事”というキャラがなんとなく好きです。
堅実でマジメ(同じ意味かな?)で、刑事という職業にものすごく誠実ですよね。
少し前に竹野内豊主演でドラマやってましたね。
あの竹野内くんはストイックでオッサン入っててよかった。
他の人が演った棟居刑事は観てないけど、竹野内くんのイメージで読みました。
しかし棟居刑事の出番の少ないこと。
主役は誰だ?的なお話でした。
いや実際、主役は山名さんなのでしょう。
タイムトラベルをした時空を調整するために、オリジナルに戻った時には倍の時間が過ぎている…など、ちょっと私の理解を超える難しいところもありましたが、事件が無事に解決したあとの、最後のもやもや感にはやられましたー。
大人しく着地してくれないんだな、と思いましたわ…。
ちょっと文体が古臭いのでついつい昭和のイメージで読んでしまうけど、ちゃんと背景は平成になっているので、また近年の作品を読んでみたいと思います。
それにしても森村誠一ってすごい。
作家生活40年…くらい?!
松本清張はデビューが遅かったのに多作だったけど、森村氏はキャリアが長いうえにずっと執筆し続けてるのがすごい。
年月の重みを感じます。
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