夜の光/坂木司

2009年5月17日 読書
5/17読了。


慰めはいらない。癒されなくていい。本当の仲間が、ほんの少しだけいればいい。

本当の自分はここにはいない。高校での私たちは、常に仮面を被って過ごしている。家族、恋愛、将来……。問題はそれぞれ違うが、みな強敵を相手に苦戦を余儀なくされている。そんな私たちが唯一寛げる場所がこの天文部。ここには、暖かくはないが、確かに共振し合える仲間がいる。そしてそれは、本当に得難いことなのだ。



天文部に所属する高校生”スパイ”4人の青春 (あえて)のお話。



これは好きだなぁ。
なんていうか、全体的に温度が低くて良い◎

あまりアツいのを求めてなかったからかもしれないけど、淡々と語られる彼らの日々を本当に第三者として傍から見ている感じ。


あまり馴れあわず、でも肝心な時には仲間に手をそっと差し出せるような、仲間の存在が勇気や支えになるような、そんな関係って憧れる。
それを見事に表現してくれてました。

まぁティーンズ文庫っぽい一人称にはちょっと閉口したけど、これはヨシ◎


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