最近、島本理生づいてるんだけど、1週間ほど前に今度はこの本を入手して読んでました。

本人曰く初の連作小説だそうで、短編の小説の中で登場人物が少しずつかぶっているのです。

つまりはその小さな世界の中で、いろんな人の目から綴られた短い季節の物語なのです。

私は、主人公または登場人物に感情移入して読み進めるタイプなんだけど、この作品はどれもなかなか入り込めなくて、結局一番自分が共感できるのは最後に登場した石田先生だったりします。
今まで読んだ中では初めて、男性が語り部の小説があって(しかも2作も!)その感じ方や物事の捉え方が、なるほどなぁ…と唸らせるものでした。

もう島本さんをただの年下の小説家(でも好き〜)なんて思ってるだけではダメですね。
立派なオトナです。
それに共感しちゃう自分も…うーん…なんだろ?
精神年齢が低いのかな?彼女がオトナすぎるのかな?
両方が歩み寄ってる、という感じが一番近いかも。

どのみちこの人の作品は、小説の進み方が静かであるのが好きです。
静かで穏やかに見えて、内側に熱いものを秘めてる感じが好きです。

さて、次はどれを手にしよう?
今年は出された作品がけっこうあるようなので探して読みたいですわ。

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