江國 香織の本である。
直木賞受賞とは関係なく、最近の私が好んで読んでいる作家である。
初めの出会いは『きらきらひかる』だった。
もちろん深津絵里主演のドラマ(原作・郷田マモラ)ではなく、映画化(薬師丸ひろ子、豊川悦司、筒井道隆)されてちょっとだけ話題になった小説だが、この儚げな雰囲気が気に入って何度も繰り返し読んだものだった。
『落下する夕方』も読み返す度に泣いている。まったく懲りない。
『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』はタイトルが面白くて手に取った小説。
物語が不意に終わってしまうことに慣れなくて消化不良な感じと、その先を想像する楽しさとが混ざり合った短編集。
『ウエハースの椅子』
これは神様のボートの前に読んだ小説。主人公とその恋人を好きな役者さんにあてはめながら読んだ。楽しかった。
『冷静と情熱のあいだ』はまだ読めない(!)。
映画を先に観てしまったから。あのイメージが薄れるまでもうしばらくおあずけだ。
他にも買ってまだ読んでない小説がいくつかある。
なんとなく気分がそこに向かわなくて、もっと精神的に元気になったら読もうと思ってるお話とか。
小説の冒頭部がものすごくドキドキして、もったいなくて大事に大事に取っておいてる本とか。
この『神様のボート』は今朝、読み終えた。
奇しくも最後の場面が「2004・東京」だった。
今、この時期に読み終えてよかったと思った。
そして、この年で読めてよかった、とも思った。
モリヨーコを知ったのは16歳だったが、あれは早すぎた。
せめて20代で読むべきだった。
江国香織も精神年齢がガキんちょの時に知ったけれど、その後ずっと読んでなかったから、この作品を含む何作かをこの年になって読むのはむしろラッキーだったと思う。
ちゃんとその”空気感”が理解できる。
これはすごく大事なことだ。
本については早熟だった。
アタマで理解することと肌で理解することは違う。
それさえわかってなかった若かりし頃の私。
今やっと”わかる”ことがわかる。
ま、これが実生活で活用できてれば問題ないんだけどね。
ぷぷ。
江国さんは文体から想像するに美人だ。そして著者近影でも美人だ。
写真が表紙になった本もあったと思う。
生身の江国さんは、儚げで理知的で落ち着いていて声が低い、と勝手に思っていた。
ところが。
Nステで直木賞受賞時のインタビュー映像を見た。
全然違ってた!
それともたまたま、ああいう場面が放映されたのか?
しかし、それがイメージダウンになるワケでもなく、ただなんとなくそのまま受け入れた感じではいる。
江国さんに限らず、エッセイはあまり読まない。
作家の実生活を知りたくないのかもしれない。
作家は、その生活でさえ小説じみていて欲しいからだと思う。
事実は小説より奇なり。
だもんね。
直木賞受賞とは関係なく、最近の私が好んで読んでいる作家である。
初めの出会いは『きらきらひかる』だった。
もちろん深津絵里主演のドラマ(原作・郷田マモラ)ではなく、映画化(薬師丸ひろ子、豊川悦司、筒井道隆)されてちょっとだけ話題になった小説だが、この儚げな雰囲気が気に入って何度も繰り返し読んだものだった。
『落下する夕方』も読み返す度に泣いている。まったく懲りない。
『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』はタイトルが面白くて手に取った小説。
物語が不意に終わってしまうことに慣れなくて消化不良な感じと、その先を想像する楽しさとが混ざり合った短編集。
『ウエハースの椅子』
これは神様のボートの前に読んだ小説。主人公とその恋人を好きな役者さんにあてはめながら読んだ。楽しかった。
『冷静と情熱のあいだ』はまだ読めない(!)。
映画を先に観てしまったから。あのイメージが薄れるまでもうしばらくおあずけだ。
他にも買ってまだ読んでない小説がいくつかある。
なんとなく気分がそこに向かわなくて、もっと精神的に元気になったら読もうと思ってるお話とか。
小説の冒頭部がものすごくドキドキして、もったいなくて大事に大事に取っておいてる本とか。
この『神様のボート』は今朝、読み終えた。
「彼女」には娘がいて、彼女たちはもう何年も旅をしています。放浪する母と娘の話です。(著者あとがきより)
奇しくも最後の場面が「2004・東京」だった。
今、この時期に読み終えてよかったと思った。
そして、この年で読めてよかった、とも思った。
モリヨーコを知ったのは16歳だったが、あれは早すぎた。
せめて20代で読むべきだった。
江国香織も精神年齢がガキんちょの時に知ったけれど、その後ずっと読んでなかったから、この作品を含む何作かをこの年になって読むのはむしろラッキーだったと思う。
ちゃんとその”空気感”が理解できる。
これはすごく大事なことだ。
本については早熟だった。
アタマで理解することと肌で理解することは違う。
それさえわかってなかった若かりし頃の私。
今やっと”わかる”ことがわかる。
ま、これが実生活で活用できてれば問題ないんだけどね。
ぷぷ。
江国さんは文体から想像するに美人だ。そして著者近影でも美人だ。
写真が表紙になった本もあったと思う。
生身の江国さんは、儚げで理知的で落ち着いていて声が低い、と勝手に思っていた。
ところが。
Nステで直木賞受賞時のインタビュー映像を見た。
全然違ってた!
それともたまたま、ああいう場面が放映されたのか?
しかし、それがイメージダウンになるワケでもなく、ただなんとなくそのまま受け入れた感じではいる。
江国さんに限らず、エッセイはあまり読まない。
作家の実生活を知りたくないのかもしれない。
作家は、その生活でさえ小説じみていて欲しいからだと思う。
事実は小説より奇なり。
だもんね。
コメント