二人のヨーコ
2002年5月17日私の過去よく読んだ作家の中にモリヨーコがいる。
モリヨーコを知ったきっかけは、高校時代の恩師であり今はエッセイストのナカヤマヨーコである。
進路に迷っていた私は、ナカヤマヨーコから「本当にやらなければならない時には、何をも優先してやりなさい。」と言われていた時期だった。
美大の予備校に通うためナカヤマヨーコからデッサンを教わっていたのだが、普通の受験生コースを歩みながら課題をやるには時間が足りないなどと言うと必ず「私だってモリヨーコをガマンして作品作ってるのよ!しっかりやりなさい!」と叱咤激励を受けたものだ。
その当時のナカヤマヨーコは、自らの夢の達成のために製作に没頭する毎日であった(もちろん、当時の”本業”である教師としての仕事も全うしていたが)。
努力家の彼女が数年後、見事夢を叶え、モノカキ(絵も文字も)として世間に知られる存在になったことは言うまでもない。
そして、努力家でない教え子は美大を諦め、ツブシのきく大学に行き大手企業に就職。
・・・つまらん人生だな。
そんないきさつ(?)があり、16歳にしてモリヨーコに手を出す私。
母親ほど年上の人が描く世界は、新しい発見の連続であり、洗練された恋愛や都会的な生活にドキドキしたものだった。
モリヨーコが亡くなってからずっと過去の作品を読み返すことをしなかったのだが、最近になって久しぶりにエッセイを読んでみた。
今ならわかるオトナの世界、言い分。
これをガキの頃読んでいたのかぁ(汗)。
ガキのくせに「好きな作家はモリヨーコです」なんて言ってたのだと思うと恥ずかしさすら覚える(苦笑)。
ファミリーレポートの後半でモリヨーコは病状を訴えている。
神経性胃炎が胃潰瘍になっていく過程。そしてそれが胃ガンに進行したのだろう・・・。
彼女の生への執着を読むと簡単に死にたいなんて言ってはイケナイな。
せめて「消えたい」くらいにおさえとこうか。
二人のヨーコは貪欲なまでに欲しいものを手に入れようと努力している。
私はまだそこまでしてない。
何もしないうちに消えてしまっていいのか。
「勝ちに行こうぜ」
宮本がいつも言う。
宮本流で言うなら二人のヨーコは勝ち組だろう。
少なくとも自分に対して負け組にならないように生きなければ。ね?
モリヨーコを知ったきっかけは、高校時代の恩師であり今はエッセイストのナカヤマヨーコである。
進路に迷っていた私は、ナカヤマヨーコから「本当にやらなければならない時には、何をも優先してやりなさい。」と言われていた時期だった。
美大の予備校に通うためナカヤマヨーコからデッサンを教わっていたのだが、普通の受験生コースを歩みながら課題をやるには時間が足りないなどと言うと必ず「私だってモリヨーコをガマンして作品作ってるのよ!しっかりやりなさい!」と叱咤激励を受けたものだ。
その当時のナカヤマヨーコは、自らの夢の達成のために製作に没頭する毎日であった(もちろん、当時の”本業”である教師としての仕事も全うしていたが)。
努力家の彼女が数年後、見事夢を叶え、モノカキ(絵も文字も)として世間に知られる存在になったことは言うまでもない。
そして、努力家でない教え子は美大を諦め、ツブシのきく大学に行き大手企業に就職。
・・・つまらん人生だな。
そんないきさつ(?)があり、16歳にしてモリヨーコに手を出す私。
母親ほど年上の人が描く世界は、新しい発見の連続であり、洗練された恋愛や都会的な生活にドキドキしたものだった。
モリヨーコが亡くなってからずっと過去の作品を読み返すことをしなかったのだが、最近になって久しぶりにエッセイを読んでみた。
今ならわかるオトナの世界、言い分。
これをガキの頃読んでいたのかぁ(汗)。
ガキのくせに「好きな作家はモリヨーコです」なんて言ってたのだと思うと恥ずかしさすら覚える(苦笑)。
ファミリーレポートの後半でモリヨーコは病状を訴えている。
神経性胃炎が胃潰瘍になっていく過程。そしてそれが胃ガンに進行したのだろう・・・。
彼女の生への執着を読むと簡単に死にたいなんて言ってはイケナイな。
せめて「消えたい」くらいにおさえとこうか。
二人のヨーコは貪欲なまでに欲しいものを手に入れようと努力している。
私はまだそこまでしてない。
何もしないうちに消えてしまっていいのか。
「勝ちに行こうぜ」
宮本がいつも言う。
宮本流で言うなら二人のヨーコは勝ち組だろう。
少なくとも自分に対して負け組にならないように生きなければ。ね?
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